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オフィスの中を見渡すと、意外にたくさんの場所でホワイトボードが使われています。会議で使われるものから、スケジュール調整用のカレンダーなど、実は身近なところにもあるのではないでしょうか。
機能的なものからおしゃれなものまで幅広い種類がありますが、あなたが仕事をする上で、最も使いやすいホワイトボードとはどのようなものでしょうか。今回は、素材やタイプに分けてホワイトボードの特徴と多彩な機能について、詳しく解説していきます。
後半では、ホワイトボードを使うときのマストアイテムについても紹介していきます。
ホワイトボード4つのタイプとその特徴
まずご紹介するのは、ホワイトボードの選び方です。ホワイトボードには大きく分けて4つのタイプがあります。形状によって使い勝手が違いますので、購入する前に「どこで・誰が・どのように」使うのか、イメージしながら選ぶことが大切です。
きちんとニーズをつかんでから選ぶことで、長く使える商品を見つけられます。
脚付きタイプ
脚付きタイプのホワイトボードとは、その名の通りホワイトボードの下に脚がついており高さを調整して使用できるものもあります。壁掛けタイプのようにねじで穴をあけて壁に固定する必要はなく、キャスター付きのものであれば簡単に必要な場所へと移動して使えるため、汎用性が高く便利です。
部屋ごとに設置する必要がないという点でコスト面でも優れています。脚付きタイプのデメリットとして、脚の部分が場所をとる点が挙げられますが、最近ではコンパクトサイズの縦型ミーティングボードなど、省スペースで使えるものも増えています。
壁掛けタイプ
壁掛けタイプはオフィスのみならず、工場や店舗、病院から学校まで幅広く利用されています。サイズが豊富で、コンパクトかつ安価に設置できるのが壁掛けタイプの利点です。また、カレンダーなど目的に合わせてデザインされたものを使えば、仕事の効率が上がります。
一度設置すると配置場所が固定され、簡単に取り外しできませんが、きちんと取り付けておけば地震などでも倒れてくる危険性がなく安心です。
ノートタイプ
ノートタイプはホワイトボードをA4サイズ程度にサイズダウンしたもので、最大のメリットはかさばらずラクに持ち運びできることです。外出先でプレゼンができたり、メモを取れたりできます。スタンドタイプは立てて使用することもでき便利です。
繰り返し書き消しできるホワイトボードは紙の使用量を減らせるため、エコな取り組みにもつながります。
シートタイプ
最も場所を取らずに設置できるのがシートタイプのホワイトボードです。書き消しのみが可能なものから、投影やマグネット留めまでできるものなど種類はさまざまです。
装着方法は貼ってはがせる弱粘着タイプや平らな面に吸着するタイプ、強粘着でしっかりと取り付けられるタイプなどがあります。切ってサイズ調整できるため、利用シーンに応じてカスタマイズが可能です。
素材別の特徴とメリットデメリット
オフィスでも家庭でも一般に広く使われているホワイトボード。一見どれも同じように見えますが、実は板面の素材には2種類あることをご存じでしょうか。表面の仕上げ方法によってどのような違いがあるのか、書き心地・消しやすさ・耐久性・価格の点からそれぞれ見ていきましょう。
ホーロータイプ
ホーロータイプの特徴とメリットデメリットを紹介します。
構造と特徴
一般的に、金属の強さとガラスコーティングの美しさを持ち合わせている点が、ホーロー製の魅力と言われています。ホーロー製のホワイトボードもその特徴を備えており、鉄などの金属にガラス成分を混ぜて特殊加工した板面は硬く滑らかに仕上げられています。
またホーロー加工は、金属の腐食を防止でき、長く使用できます。
メリットとデメリット
ホーロー製のメリットとして下記の点が挙げられます。
・表面に傷が付きにくく、スムーズな書き込みが長く続く
・変色や経年劣化に強いため、お手入れは水拭きだけでよい
・反射しにくい
デメリットとしてスチール製より重いことが挙げられますが、キャスター付きや壁掛けタイプの場合、重さはあまり気にならないかもしれません。
また、購入時の価格は割高になりますが、買い替え頻度を考えると傷がつきにくいホーロー製は、コストパフォーマンスが高いと言えます。
スチールタイプ
スチールタイプの特徴とメリットデメリットを紹介します。
構造と特徴
スチール製とは「鉄に炭素を含んだ合金」を使用した商品を表す言葉です。板面がスチール素材でできたホワイトボードは、傷ができやすい点が懸念されますが、軽量素材でマグネットも使えるため、壁掛けしやすく掲示板のように利用できます。
反射しやすい素材で、使用頻度が高いと消し跡が残る場合がありますので、使用方法や使用頻度を考えて取り入れましょう。
メリットとデメリット
スチール製のホワイトボードは、ホーロー製よりも軽量で価格が安いため、気軽に取り入れやすいという点が大きなメリットです。耐久性や傷が気になる場合は、書き消しの頻度は低くマグネットを付け外しするような場面や、社内の掲示板としての使用をお薦めします。
書き心地や消しやすさを重視し耐久性が必要ならホーロー製、価格を抑えて掲示板など幅広く使いたい場合はスチール製といった使い分けができると、用途にぴったりのホワイトボードを見つけられます。
【番外編】進化系ホワイトボード
白い板面にも文字が書ける「ホワイトボード」について解説してきましたが、ここからは番外編。「白くないもの」や「従来のホワイトボードにはなかった機能」を持つ商品を紹介していきます。
透明タイプ
直接書き込みたくない素材がある場合に、上からかぶせて書き込むことで、下の素材を生かしたまま、追加情報を書き込める特徴を持つのが透明タイプです。
シートタイプであれば、パソコンの液晶画面の上から重ねることもできますし、地図や教材などに直接書き込むことなく上から文字や図形を書いて説明できます。
脚付きタイプは、周りの風景を邪魔せずに圧迫感なく設置できるため、オフィス内にひとつ置いておくと便利でおしゃれな空間が広がります。
コピーボード
コピーボード、いわゆる電子黒板はボード上に書いた内容をPDF等にデータ化し、保存や印刷ができる、高性能なホワイトボードです。会議や講習内で記入した内容をそのままパソコンやスマホにデータ送信することができ、必要な人と手軽に情報共有できる点でとても優れています。
従来的なマーカーやイレーザーは使用しないため、本体のデザインはスッキリとしていて、備品の調達コストが減る点などもメリットと言えるでしょう。
用途に合わせて使える4つの機能を紹介
次に、ホワイトボードに備わった便利な機能4つについて解説していきます。
多機能な表示面
ホワイトボードは、表示面もいくつか種類があります。使用する目的がハッキリしている場合は、用途に合わせて商品を選ぶことで効率よく活用できるでしょう。
無地タイプ
白い板面のままオールマイティに使用できるのが無地タイプです。会議での使用や掲示板としてはもちろん、後ほど紹介する線引きテープを使用すれば、さまざまなシーンに合わせてカスタマイズしたオリジナルの板面を作ることが可能です。
罫線タイプ
罫線タイプ(方眼入り)のホワイトボードを使うと、文字のサイズを調整しながら真っすぐに書けます。直線を引きやすい点からグラフや表をきれいに書くこともできます。相手に見やすいようフォーマットを整えたい場合にお薦めです。
カレンダータイプ
カレンダータイプは、1週間・1か月などタイプによって使い道はさまざまです。例えば週間カレンダーの場合、営業担当の直近の外出予定や帰社時刻を知らせるのに便利です。月間カレンダーを使えば、稼働日や有給休暇取得日なども一目でわかります。
進行表
進行表もカレンダーと同じく1週間・1か月・1年など、プロジェクトの期間に合わせて使用できます。月単位のものを利用すれば、業務の進行予定やイベントなどを総合的に記すタスク管理表として便利に機能します。
工事関連
工事現場でよく使われるホワイトボードとして、以下のものが挙げられます。
・工事日程や制作にかかる期間を示す日程表
・工事の進捗・必要な物品調達などを示す工程表
・工事における人員配置リストの掲出
・危険予知活動(KY)表(事故や災害を防ぐために取り組む項目をまとめた表)
上記、全てが工事の安全かつスムーズな進行のために欠かせない役割を果たしています。
リバーシブル機能
次に紹介するのが、リバーシブル機能です。脚付きタイプの多くは、このリバーシブル機能を備えており、1枚で2枚分の量の記入が可能です。ロックできるため、裏表を返す時以外は固定して安全に使用できます。
書き消しできるのがホワイトボードの良さですが、記入内容を残したい、消す時間が取れない、短時間で多くの情報を伝えたいなどのニーズがある場合にリバーシブル機能は重宝します。
パーティション機能
文字を書き込むホワイトボードと空間を仕切るパーティション機能が一つになったタイプも便利です。連結式で大きさを自由に変えられるもの、コンパクトに折りたためるもの、移動に便利なキャスター付きなど機能も多彩です。工夫して使えばホワイトボードの印象が変わるかもしれません。
マグネット機能
書き込み機能だけでも便利ですが、マグネット対応であれば用途の幅はさらに広がります。紙で出力された予定表やお知らせを貼る、ホワイトボードに欠かせないマーカーやイレーザーを貼り付けておく、などマグネット機能が備わっていると何かと便利です。
ホワイトボードの必需品!押さえておくべき3つのアイテム
最後に、ホワイトボードを利用する際に使う3つの必須アイテムについて、その種類や違いについて詳しく解説していきます。
専用マーカー
ホワイトボードに文字を書く場合は、専用マーカーの使用がお薦めです。揮発性のアルコール成分などに「剥離剤」を配合したインクは、ホワイトボードの板面に染みこまない性質を持ち、イレーザーできれいに消せます。水性ペンなどでも書くことはできますが、性質が全く異なるため、専用マーカー以外を使うことはお薦めできません。
専用マーカーには細さや色のバリエーションがあります。手始めに「赤・青・黒」の3色を用意して、自分に合ったサイズや書き心地のものを見つけてみましょう。
専用イレーザー・クリーナー
マーカーを使うホワイトボードには、専用のイレーザーやクリーナーも必須アイテムです。
イレーザーは化学繊維からできた不織布素材が一般的で、専用マーカーとの相性がよくきれいに消せます。繊維にインクかすが入り込んで消しづらくなったら交換時期です。交換に便利なリフィルタイプや、表面をめくるだけのタイプもあります。
長期の使用でインクの黒ずみが取れなくなってきたら、専用クリーナーの出番です。クリーナーはアルカリ電解水タイプやアルコール成分が含まれているものがあり、インク汚れをキレイに溶かして落としてくれます。中性洗剤など専用でないものは板面にダメージを与える可能性があるため、使用は避けましょう。
ホワイトボードが汚れる原因やお手入れ方法はこちらで詳しく解説しています。
ホワイトボードをきれいにする方法とは?汚れる原因から解説策までを徹底解説
線引きテープ
ホワイトボード内に表や枠を配置して、より便利に使えるのが線引きテープです。マーカー部分をイレーザーで消してもテープは残るため、表や枠を毎回書く手間が省けます。無地のホワイトボードに使用するだけでなく、もともと罫線の入った週間予定表などに線を足すことで、さらに使いやすくカスタマイズできます。
これらのホワイトボード専用アイテムを正しく使うことで、きれいな状態を保ちながら用途に合ったホワイトボードを長く使い続けられるのです。
まとめ
ここまで、ホワイトボードの種類とそれぞれの特徴、そしてホワイトボードと好相性のアイテムについてご紹介してきました。オフィスや会議室など多くの場所で何気なく目にしているホワイトボードですが、実は素材や機能によって様々な種類があり、用途に合わせて適切なものを選ぶ必要があります。
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