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インクが出ない!ボールペンで困った時に役立つ原因と対処法を徹底解説!

インクが出ない!ボールペンで困った時に役立つ原因と対処法を徹底解説!

久しぶりにボールペンで文字を書こうとした時に、インクが出ずに困ったことはありませんか。ボールペンは長期間使用していなかったり、ペンのキャップをつけ忘れてしまったりすると、インクが固まってしまいます。

今回のコラムでは、インクが出ないさまざまな原因とインクが固まってしまった時に対処できる方法を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ボールペンのインクが出ない!考えられる7つの原因

ボールペンのインクが出ない原因はさまざまです。今回は大きく分けて7つ紹介します。インクが出ない原因を事前に把握していれば、実際にインクが出なくなっても慌てることなく解決できるでしょう。

そもそもインクがない

まず、そもそもインクがない場合です。当たり前ですが、インクを全て使い切っている場合、インクは出ません。一般的にボールペンはインクの残量が確認できるようになっています。表面でそのまま確認できるものもあれば、分解が必要なものもあります。

インクを使い切ってしまった場合は芯の部分だけを買い換えれば、また使えるようになります。芯の交換ができない場合は、新しいボールペンを購入しましょう。

インクが古くて固まっている

久しく使っていなかったり、キャップをせずに放置していたりする場合、インクが古くて固まっている時があります。ボールペンのインクには、消費期限が存在します。

油性は製造後約3年、水性だと約2年が一般的な寿命だと言われています。その期間をすぎると固まってしまい、インクが出ないことがあります。購入したら早めに使い切るようにしましょう。

中の芯に空気が入っている

ボールペンは通常、インクがパイプからペン先のボールへ流れ込み、紙に字が書ける仕組みになっています。ボールペンを横向きや上向きに置いて放置しておくと、空気がボールを通りパイプの中に入り込んでしまうので、インクが出にくくなります。

ボールペンを保存する時はペン先を立てて置いておくと良いでしょう。またキャップ付きのボールペンを使用する時は、片付ける際に毎回キャップをつけることで空気が入ることを防ぎます。

ペン先に傷がある

ボールペンのペン先に傷がある場合もインクが出ません。ボールペンのペン先はとても繊細です。ペンを落としたり、ぶつけたりしてしまうだけでも傷がつく可能性があります。

特にペン先のボールの部分が一番繊細です。ボールを固定する部分が曲がってしまったり、へこんでしまったりすると、ボールが上手く回らなくなりインクも出にくくなります。ボールペンを使う時は、できるだけ丁寧に扱いましょう。

繊維などの異物がペン先に詰まっている

ペン先から異物が混入するとボールの部分が回らなくなり、インクが出にくくなります。例えば紙ではなく布にボールペンで字を書いた場合、布の繊維をボールが絡め取ってしまいペン先が詰まってしまうことがあります。

本来のボールペンの使用用途と異なる素材に書いてしまうと、ペン先に異物が混入してしまい字を書くのが難しくなります。ボールペンの使用用途をしっかり守りましょう。

紙質との相性が悪い

紙の種類によっては、ペン先のボール部分に繊維が詰まってしまうことがあります。表面がコーティングされている紙や感熱紙などはボールペンとの相性があまりよくありません。これらの紙を使用する場合は、できるだけ違うペンを使って書くようにしましょう。

また、ボールペンを使用する時に、ペン本体を寝かしすぎるのも繊維が入る原因になります。ボールペンで字を書く時は、60°〜90°に傾けながら書きましょう。

紙に汚れがある

紙が汚れてボールの回転が上手くいかないとインクが出にくくなります。紙が水で濡れていたり、手汗や脂で汚れていたりする場合も同じです。ボールペンを使用する時は、きれいな紙を用意しましょう。

ボールペンのインクが出ない時は?試す価値アリの8つの対処法

ここからは、ボールペンのインクが出なかった時の対処法を8つ紹介します。聞き馴染みのある対処法や試したくなる対処法などさまざまです。それぞれ見ていきましょう。

ペン先を手で温める

ペン先を手で温める方法は聞いたことがあるのではないでしょうか。ペン先を手の体温で温めると、固まっていたインクが溶けて字が書けるようになります。手で温めてもインクがでない場合は、40°程度のお湯にペン先をつけておくとインクが溶けやすくなります。

遠心力で空気を抜く

何らかの原因でボールペンのパイプ内に空気が入ってしまうと、インクが出なくなります。

そのような場合は、遠心力を利用して空気を抜きましょう。空気を抜く方法としては、輪ゴムを使う方法、またはビニール袋を利用する方法があります。

輪ゴムを使う場合、ボールペンの中心に輪ゴムを巻きつけテープで固定します。輪ゴムの両端を持ちながらボールペンを縦回転させていきます。

輪ゴムが限界までボールペンに巻きついたら、輪ゴムを両端から一気に引っ張ることで空気が抜けます。この方法は、インクが飛び散ってしまう可能性もあるので気をつけましょう。

ビニール袋を利用する場合、まずはキッチンでよく目にするポリ袋を用意します。ポリ袋がない場合は、ペンを袋に入れてもまだ少し余裕がある程度の袋で構いません。

袋にペン先が少し出るくらいの穴をあけ、ボールペンを入れてテープで固定しましょう。その状態で袋を振り回すことで、空気が抜けていきます。

たばこのフィルターを利用する

たばこを利用する方法もあります。たばこのフィルター部分は細かい繊維でできています。その繊維でペン先に入ってしまった異物を取り除けます。普段たばこを持ち歩いている方は、ぜひ参考にしてみてください。

まずたばこのフィルターにペン先を刺します。その後、数十回グリグリとボールペンを回転させます。そうすると繊維がペン先に入り込み、異物を取り除くことができます。

ティッシュにペン先をあてる

ティッシュにペン先をあてる方法は聞き馴染みがある方も多いのではないでしょうか。ティッシュは普通の紙と比べて摩擦力が強いため、ティッシュの上で円を書くように滑らせることでペン先の汚れが取れやすくなるのです。

ポイントは、ティッシュを重ねて厚めにしてから優しく滑らせることです。この方法はティッシュがあれば約10秒でできるのでとても簡単です。

ペン先を除光液で洗う

ティッシュに除光液を湿らせてペン先をそのティッシュにあてます。10分程度当てると、固くなっていたインクが柔らかくなります。

服に誤って油性ボールペンのインクがついてしまった時、除光液を使うと落ちるというのを聞いたことがあるかもしれません。除光液には、油を分解する「アセトン」という物質が含まれています。そのアセトンが固まったインクを溶かしてくれるため、再びボールペンで文字が書けるようになるのです。

ボールペンにキャップがついている場合、キャップの中に半分ほど除光液を入れて、ペン先を浸ける方法もあります。除光液をお持ちの方は、ぜひ試してみてください。

ボールペンを冷やす

ボールペンを冷やす方法はフリクションシリーズ限定の方法です。他のボールペンは、冷やしてしまうとインクが固まってしまいますので注意してください。フリクションのインクが出ない場合は、ポリ袋にペンを入れて冷凍庫に2〜3時間程度置き、自然解凍すると書けるようになります。

フリクションは特殊なインクを使用しています。−20°以上60°未満でインクの色が目視で確認できます。高温下の場所に放置しておくと、インクが透明になってしまうことがあるので、保管する場合は日光が直接当たらない場所にしましょう。

ペン先を水でぬらす

ペン先を水でぬらす方法は、水性のボールペン限定の方法です。水で濡らしたティッシュにペン先を押し付け何度か動かしたあと、水気を拭き取ることでインクが出るようになります。

1回試して書けなかった場合、もう1度濡らしたティッシュにペン先を押し付けてみてください。逆にティッシュを濡らしすぎるとさらに悪化してしまう可能性があるので、注意してください。

ボールペンを振る

最後は、とてもシンプルな方法です。こちらは、2つ目の「遠心力で空気を抜く」の簡易版になります。手順は、持ち手の部分を握り左右に振るだけです。そうすることでパイプ内の空気が抜けて、インクが出る時があります。

この方法は準備するものもなく、手軽で簡単にすぐできるのでお薦めです。ポイントは、振る前に周囲に壁や物がないかを確認することです。ペン先が壁や物にぶつかってしまうと、破損する可能性があるので注意しましょう。

ボールペンのインクが出ない事態を回避するには?

そもそもインクが固まる、ペン先に異物が混入するなどといった事態を防ぐには、どうすれば良いでしょうか。お気に入りのペンを持っている方は、今後困らないように確認しておきましょう。

ペン先を上に向けずに書く

ペンを上に向けてしまうと、ボールとパイプの間に空気が入りやすくなります。横向きでも空気が入ってしまうことがあるので気をつけましょう。特に壁にかけてあるカレンダーや寝転がりながら書く時は要注意です。

また、ノック式、キャップ式の場合は必ずノックしてから、キャップをしてから片付けるようにすることで空気が入りにくくなり、インク漏れも防ぐことができます。

使用期間の目安を確認する

前述した通り、ボールペンには寿命があります。寿命を超えてしまうとインクが固まってしまい使えなくなってしまうので、購入後2年以内に使い切るようにしましょう。

メーカーによっては製造した年月が記載されているものがありますので、使用する前に確認しましょう。また、ボールペンを使用し続けることも、インクが固まらないようにする方法になります。

正しい保管方法を守る

ボールペンは、高温多湿の場所で保管することはお薦めできません。ボールペンのインクは温度や湿度に左右されやすいデリケートな液体です。ペン自体が変形する恐れもあります。

夏場の車内や直射日光が当たる机の上などに置いておく事も普段からあるとは思いますが、なるべく避けるようにしましょう。日常生活で使用する場合は筆記用具やペン立てに入れて保管するのがお薦めです。

買い替えを検討する

今回、紹介した解決方法を試しても上手くいかなかった場合は、買い替えをお薦めします。
基本的にボールペンは消耗品として捉え、使えなくなったら買い替えるようにしましょう。

例えば、手でペン先を温めても遠心力で空気を抜いても字が書けない場合は、新しいボールペンを購入する目安になります。対処法を試してみて、それでも機能しない場合は、新品の購入を検討してみてください。

まとめ

今回は、ボールペンで困った時に役立つ原因と対処法を紹介しました。油性・水性・フリクション別に対処法があります。自分に合った方法を見つけ、正しく使用しましょう。

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