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暑さによって、室内でも仕事に集中できない時があるのではないでしょうか。パソコンの熱や人の体温、直射日光などが原因で主に室内が暑くなります。室内が暑くなると、体調不良になったり、パソコンに不具合が起きてしまったりするので、適温を維持することが大切です。
そこで、今回はオフィスで行うべき暑さ対策や、おすすめグッズについて解説します。快適なオフィス環境を目指しましょう。
オフィスが暑い場合の問題
オフィスが暑いと体調面で様々な問題が起こります。今回は、大きく分けて2つ解説します。
仕事に集中できなくなる
室内の温度が上がると、頭がぼーっとしたり、イライラしやすくなったりして仕事に集中できなくなります。汗をたくさんかくので、何度も水分を取ったり、汗を拭く回数も増えたりして気が散りやすい環境にもなってしまうのです。
仕事に集中できなくなると、仕事効率やモチベーションも低下します。中には暑さによるモチベーションの低下が原因なのに、仕事が向いてないと勘違いして退職する人も出てくるかもしれません。モチベーションや仕事効率を向上させるためにも適温にすることが大切です。
熱中症のリスク
熱中症といえば主に外で発症する印象ですが、熱中症の全体の4割は室内で発症しています。仕事に追われて水分を取るのを忘れてしまったり、温度と共に湿度も高くなってしまったりすることが原因です。
室内にいる時ほど油断してしまいがちですが、喉が乾く前に水分補給をとるよう心がけましょう。そして湿度も一定に保つようにしましょう。
オフィスの最適な温度とは
厚生労働省が定める労働基準法では、「事業者が空気調和設備を設けている場合の、室の気温の努力目標値について、18度以上28度以下とする」という規定があります。季節によりますが、夏であれば24度〜26度が適温です。
湿度も70%以上だと暑く感じやすくなるので、除湿機などを設置して40%以上70%以下を保つようにしましょう。
オフィスが暑い場合の主な原因
オフィスが暑くなる原因はいくつかあります。暑くなる原因をそれぞれ把握して対策しましょう。
窓からの直射日光
直射日光が入りやすい職場や全面ガラス張りのオフィスだと、室内の温度が上がりやすくなります。カーテンやブラインドがあれば遮熱できますが、ない場合は常に直射日光が入ってくるため、朝から昼間にかけては特に温度が上昇してしまいます。
窓側に机や椅子がある場合は、机や椅子自体も暑くなるので、作業に支障をきたす可能性があります。
空調の設定温度が高い
空調の設定温度が高いことも原因の1つです。外の温度が30度の場合、室内温度を28度にしても差が2度しかないので、それほど涼しく感じません。
室外温度と室内温度の差が大きいほど涼しく感じるので、冷房を設定する際は外の温度を参考にしましょう。
機器の排熱がこもっている
パソコンやコピー機、プリンターなどは使っていなくても電源が入っていれば、常に内部で発生した熱を排出しています。これを排熱と言います。使用機器の量が多いほど、排熱の量も増えるので室内温度が上がる原因になります。
使用頻度が低いものは、必要な時に都度電源をつけるなどして排熱の量を減らしましょう。
空気の流れが悪い
人の出入りが少ない部屋や、地下など換気が難しいオフィスでは、空気の流れが悪く暑い空気が停滞してしまいます。また、空調の風量にムラがある場合も一部の場所では暑くなります。暑さを軽減させるためには、空気の循環が必要です。
暑い空気が室内に留まっていると、湿度も上がり熱中症や体調不良の原因になるので、空気の流れを作る工夫をしましょう。
湿度が高い
温度が低くても湿度が高いと、暑く感じやすくなります。湿度70%以上で温度も高いと、熱中症リスクが高まります。湿度を一定に保つために除湿機を使用したり、換気をしたりするなどして湿度を調整しましょう。
人口密度が高い
オフィス内の人口密度が高いことも暑くなる原因です。人も機器と同様、常に熱を放出します。したがって人が多いほど、室内の温度も上がってしまいます。
また、人が多いほど空気の流れも悪くなるので、温度が上がる原因になります。常に換気をしたり、人との距離を調節したりするなど工夫しましょう。
オフィスが暑いときに行うべき対策
オフィスを少しでも涼しくするために行うべき対策を6つ紹介します。先ほど述べた暑い原因の解決策になるので、ぜひ参考にしてみてください。
遮熱シートを貼って窓の遮熱効果を高める
まず、直射日光を防ぐ方法として、遮熱シートがお薦めです。窓に遮熱シートを貼るだけで、室内温度の上昇を防ぐことができます。UVカット加工させている遮熱シートもあるので、敏感肌の人でも安心して窓際で作業できます。
冷却パッチを貼って機器の排熱を抑える
常に排熱しているパソコンやコピー機、プリンターに冷却パッチを貼ると、電子機器自体の温度が下がりやすくなります。電子機器が多いオフィスでは、冷却パッチを使用するだけでも十分に室内温度を下げることができます。
冷却パッチの他にパソコン用の冷却ファンもあります。パソコンの下に設置するだけで排熱を抑えてくれるので便利です。電子機器は熱がこもると故障する原因にもなるので、冷却パッチや冷却ファンを上手く活用しましょう。
扇風機・サーキュレーターの使用
扇風機やサーキュレーターを使用することによって、空気の流れを作ります。暑い空気は上昇し、冷たい空気は下降します。窓がない部屋や地下室などは換気が難しいため、扇風機やサーキュレーターを活用して空気循環を行いましょう。
また、換気ができる環境でも、扇風機やサーキュレーターを使用することによって、さらに空気の入れ替えができるのでお薦めです。
クールビズの導入
夏は特にノーネクタイ、ノージャケットなどクールビズを導入して、体温が上がりにくくなるような服装を心がけましょう。すでに多くの企業では取り入れている対策ですが、季節に合わせて服装を調整することが大切です。
節電のために冷房の温度を下げすぎないようにしている場合は、服装で温度調節する必要があります。首周りの冷却グッズなども活用すると、体温の上昇を緩やかにしてくれます。
オフィスに来る従業員の人数を減らす
オフィス内の作業人数を減らすことで、室内温度を下げることができます。テレワークやフリーアドレスを上手く活用して、一定の人数以上にならないように工夫してみましょう。テレワークであれば、出勤する必要がないので確実に人口密度を減らすことができます。
テレワークが難しい場合でも、時差出勤やフリーアドレスなどを活用することで時間ごとに作業人数を調整することが可能です。
休憩室・自動販売機の設置
オフィス内が暑い場合は、休憩室でゆっくり休んでもらうのも一つの手です。休憩室には、塩飴やスポーツ飲料、冷却タオルなどを置いておくと熱中症対策にもなるでしょう。
また、自動販売機を人通りの場所に設置することで、気軽に水分補給ができるのでお薦めです。休憩室に設置しても良いでしょう。
オフィスでの暑さ対策におすすめのグッズ
最後に暑さ対策におすすめのグッズを紹介します。先ほど述べた暑さ対策にも記載したグッズや新しく紹介するグッズもあるので、それぞれの特徴を理解し、用途に合わせて活用しましょう。
冷却パッチ
先ほども述べたように電子機器を多く使用するオフィスでは、冷却パッチがお薦めです。電子機器は熱に弱いため、冷却パッチを貼ることで故障の原因を防ぎ、さらに室内温度の上昇も防げる便利グッズです。
冷却パッチは、形状が丸や四角のものだったり、大きさも種類豊富だったりするので、使用する機器に合わせて使うようにしましょう。
扇風機・サーキュレーター
扇風機やサーキュレーターは、空気循環の役目を果たします。窓を開ける場合は、窓から離れた場所に設置すると、空気循環するので暑くなりにくいです。冷房を使用する場合は、冷房に背を向ける形で配置すると、さらに涼しくなります。
室内の空気循環を行うことで、一定の温度を保つことができます。
遮熱シート
遮熱シートを窓や屋根に貼ることで、直射日光による温度の上昇を防ぐことができます。透明の遮熱シートであれば、景観を損ねることなく使用できるのでお薦めです。
UVカット効果や目隠し効果なども搭載されている遮熱シートもあるので、用途に合わせて使い分けましょう。遮熱シートの中にはシールタイプがあるので、貼り付けも簡単です。
冷却シート
冷却シートは椅子の上に貼ります。長時間椅子に座って作業する場合、暑さを感じるとお尻が汗で湿ってしまいます。冷却シートを使用することで体温を下げ、不快感の軽減に繋がります。
また、お尻だけでなく背もたれまで冷やしてくれる冷却シートもあるので、背中のベタつきも防いでくれます。少しでも快適に作業できるよう、冷却シートを使用してみてはいかがでしょうか。
ブラインド・カーテン
直射日光による暑さ対策として、遮熱シートの他に、ブラインドやカーテンの使用もお薦めです。ブラインドやカーテンの場合は直射日光の加減を調節できます。時間帯によって昼間は全部閉じたり、早朝は半開にしたりと温度調節が可能になります。
遮熱シートは、直射日光の熱をほぼ断ち切ってしまいますが、ブラインドやカーテンは自らで熱加減を調節でき、通年使用もできる便利なグッズです。
まとめ
今回は、オフィスで行うべき暑さ対策やおすすめグッズについて解説しました。様々な暑さの原因に対して対策が必要であることが分かりました。熱中症にならないように、また、仕事の効率が上がるように室内温度を常に適温に保つことが大切です。
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暑さ対策をしっかり行い、仕事の生産性を向上させましょう。