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業務用エアコンは自分で掃除できる!注意点とおすすめグッズを紹介

業務用エアコンは自分で掃除できる!注意点とおすすめグッズを紹介

オフィスや病院、店舗などでは業務用エアコンを設置していることが多いですが、汚れたままのエアコンを使い続けるのは望ましくありません。掃除に手を出しにくい業務用エアコンですが、専門業者に依頼せずに自分で掃除することが可能であることをご存知でしょうか。

このコラムでは、業務用エアコンの掃除方法や掃除をする際の注意点、便利グッズなどをご紹介します。掃除を実施する際は、ビル管理会社が掃除を担当している場合もあるので会社に確認を取ってから行ってください。こまめに掃除をし、清潔感のある空間を保ちましょう。

業務用エアコンを掃除しないとどうなる?

業務用エアコンを汚れたままにしていると、運転時にさまざまな影響が出てきます。まず、カビが発生する大きな原因になります。次に、汚れやホコリが溜まることにより運転効率が下がり、通常よりも電気代が高くなる可能性があります。

さらに汚れを放置していると、エアコンからカビのような臭いや異臭がしたり、異常な音がするようになったりします。その状態まで行くとエアコン全体に負荷がかかり、さまざまな故障に繋がります。

業務用エアコンの掃除で得られるメリット

清潔な空間を保つには、エアコン内部に蓄積したタバコのヤニやハウスダスト、カビなどの汚れを掃除することが必要不可欠です。内部を掃除するとエアコンの効きが良くなり、省エネにも繋がります。

定期的な掃除は故障の予防にもなり、業務用エアコンの寿命を伸ばすことができます。上記のように業務用エアコンの掃除には多くのメリットがあるといえます。

掃除に使用するグッズ

まず、掃除を始める際に以下のグッズを準備しましょう。

・掃除機
・中性洗剤
・雑巾やタオル
・スポンジ
・柔らかいブラシ

汚れがひどい場合は手袋があると良いでしょう。また、高い位置に設置されている業務用エアコンを掃除する際は脚立も準備しましょう。その場合は安全のため、複数人で掃除を行ってください。

業務用エアコンの掃除方法

次に、業務用エアコンを自分で掃除する場合の手順を詳しくご説明します。業務用エアコン周辺で人の出入りがある場合は、掃除を始める前に周囲の従業員に声をかけておくと事故防止にもなるので安心でしょう。

手順1.エアコンの種類を確認する

業務用エアコンにはさまざまな種類があります。

・天井埋込カセット形
・天井埋込ダクト形
・天井吊形
・壁掛形

この他にもいくつか種類があり、機種によってフィルターの取り外し方法や掃除方法が変わってきます。必ず取扱説明書を確認しましょう。

手順2.電源を切る

掃除を始める前に、必ず業務用エアコンの電源を切ってください。電源をつけたまま掃除を行うと以下のような危険性があります。

・感電や漏電
・ファンが回って怪我をする
・機器が故障する恐れ

可能であればブレーカーを落としておくと安心でしょう。

手順3.フィルターを取り外す

室内機本体にあるパネルやグリルを外すとフィルターがセットされているので、こちらを外します。必ず取扱説明書に従った取り外し方法で行いましょう。無理に外そうとすると部品の破損などに繋がります。

手順4.パネルや本体を拭く

濡らした雑巾でパネルや本体の汚れを拭きます。汚れがひどい場合は、先に掃除機でホコリを吸ってから拭き掃除するのもお薦めです。また、細かい箇所は歯ブラシを使用し汚れを取り除きましょう。

手順5.吹き出し口を拭く

吹き出し口は、カビやホコリがつきやすいので濡れた雑巾でしっかりと拭きましょう。頑固な汚れの場合は薄めた中性洗剤を雑巾に含ませて拭き取るとスムーズに汚れが落ちます。

手順6.フィルターのホコリを吸う

外したフィルターのホコリを掃除機で吸っていきます。表面から裏面の順番で掃除しましょう。掃除機で溜まったホコリを吸うと、一見きれいになったように見えますがフィルターの細かい箇所の汚れは落ちていないことが多いです。次の手順で水洗いをし、細部まで掃除することが大切です。

手順7.フィルターを水洗いする

フィルターについたホコリを水洗いします。柔らかいブラシやスポンジを使用し、ホコリを裏面から押し出すようにしましょう。汚れがひどい場合は薄めた中性洗剤を使用してください。水洗いの際にフィルターを強く押したりこすったりすると、変形や破損する可能性があるので優しく扱いましょう。

手順8.フィルターを陰干しする

水洗いが完了したらタオルで水気を拭き、陰干しします。日の当たる場所に干すと、フィルターが縮んだり劣化したりする可能性があります。また、完全に乾かないまま業務用エアコンに設置するとカビが発生する場合があるので、しっかりと乾くまで待ちましょう。

手順9.完全に乾いたら、フィルターを取り付ける

フィルターがしっかり乾いたことを確認したら本体に取り付けます。取り付ける際も、取扱説明書に従った方法で行いましょう。

業務用エアコンを自分で掃除する時の注意点

ここでは、自分で業務用エアコンの掃除をする際に注意が必要な点をいくつかご紹介します。また、業務用エアコンはビル管理会社が清掃を担当している場合もあるので、掃除を行う前に必ず管理会社に確認しましょう。

エアコンをむやみに分解しない

フィルターを取り外すと内部の汚れが確認できる場合があります。その際、内部まで掃除しようと業務用エアコンの専門知識がないままむやみに分解をしてしまうと、部品の破損や故障の原因になる可能性があります。分解して掃除したい場合は専門の業者に依頼しましょう。

掃除スプレーはなるべく使わない

掃除スプレーを使用すれば頑固な汚れも落ちそうですが、エアコン内部の濡らしてはいけない場所にかかった場合、故障する恐れがあります。さらに、スプレーの成分がエアコン内部に残った場合、カビが発生する恐れもあるでしょう。掃除スプレーを使用するには注意が必要です。

電気系統に触らない

掃除中に電気系統に触れてしまうと、事故や故障の恐れがあり大変危険です。さらに業務用エアコンを修理に出す際、場合によっては保証が受けられないこともあるので絶対に触らないようにしましょう。

鋭利な道具の使用は避ける

掃除する中で汚れが固まっていたり、奥の方にあり手が届かなかったりすると鋭利な道具を使用したくなりますが、内部に傷がつく可能性があるので控えましょう。業務用エアコンは繊細な機器なので、掃除グッズは柔らかい材質の物を使用するのが大切です。

業務用エアコンは月に1回を目安にフィルター掃除しよう

清潔な空間を保つためには、月に一度のフィルター掃除をお薦めします。業務用エアコンを使用する環境や時間などにもよりますが、定期的に掃除することでエアコンの寿命を延ばす効果も期待できるでしょう。

こんな時は専門業者にクリーニングを依頼しよう

使用環境にもよりますが、専門業者によるクリーニングは2〜3年に1回が目安とされていますが、病院や福祉施設、飲食店など清潔な空間が求められる場所では、年に1回クリーニングを行うと安心です。

また、期間は経っていなくてもエアコンから異臭や異音がしたり、室内がなかなか設定温度にならなかったりする場合は注意が必要です。内部の汚れが原因だったり、部品が故障していたりすることがあるので専門業者に詳しく調べてもらう必要があるでしょう。

掃除に便利なグッズ

エアコン掃除専用のグッズは、傷がつきにくいように考慮されているので安心して使用できるのでお薦めです。ここではスムーズに掃除ができるグッズをご紹介します。

フィルター掃除用ブラシ

デリケートなフィルターでも安心して掃除できるよう柔らかい材質で作られたブラシです。細毛なため網目の汚れまでしっかり掃除できます。また、コンパクトに作られているものが多く、角につまった汚れも取り除けるので、あると便利でしょう。

エアコン洗浄カバー

エアコンを掃除する際、周囲にホコリや汚れが飛び散るのが不安な方は多いのではないでしょうか。こちらのグッズを使用すれば周囲を汚さずに掃除でき、後片付けも簡単に済ませることができるのでお薦めです。

すきま掃除用ブラシ

ファンの隙間や雑巾では届かない角などの汚れは、こちらのグッズがあれば解決できるでしょう。すきま掃除用ブラシは細かい場所まで汚れを取り除けるため、衛生的に安心できます。また、こちらのグッズは複数本入っているものが多く、使用本数を気にしなくて良いのもポイントです。

身近にあるもので代用できる!お掃除グッズ

ここでは、身近にあるものでできる掃除グッズをご紹介します。手作りのグッズを使えば、専用の掃除グッズを買う手間やコストが省けます。しかし、業務用エアコンは会社の備品にあたるため傷をつけたり壊したりしないよう自己責任で行いましょう。

キッチンペーパー、割り箸、輪ゴムで作る「お掃除棒」

吹き出し口のルーバーの掃除などに便利なお掃除棒の作成方法をご紹介します。

1.割り箸に半分に折りたたんだキッチンペーパーを挟み、巻きつける
2.キッチンペーパーを輪ゴムで止める

以上で完成です。短時間で準備でき、細部の掃除に役立ちます。

歯ブラシ・スポンジ

フィルターを水洗いする際は、食器洗い用スポンジなどを代用して掃除することも可能です。網目にある汚れをスポンジで優しく洗い落としましょう。歯ブラシを使用する際は毛質が柔らかいものを選ぶのがポイントです。

つまようじ・綿棒

上記の方法でも取れない汚れの場合は、つまようじや綿棒で汚れを優しく押し出す方法もあります。ただし、フィルターはデリケートなため力を強くかけないよう注意してください。

まとめ

業務用エアコンは使用時間が長いことが多いため、汚れが溜まりやすいです。清潔な空間を保つためにも、定期的にフィルター掃除をしましょう。掃除をする際は、内部までやらないことや電気系統には触らないことが重要です。また、事故や部品の破損にも気をつける必要があります。

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