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会社の大掃除は効率化できる!注意点や事前準備をまとめてみた

会社の大掃除は効率化できる!注意点や事前準備をまとめてみた

年末が近づき、大掃除をして一年を締めくくるという会社も多いのではないでしょうか。
大掃除は溜まった不用品の処理や、日頃気になっている場所を整理する良いタイミングです。

このコラムでは会社で大掃除をする際の注意点や、効率よく大掃除を進める方法を詳しく解説します。これから掃除を控えている方は参考にしてみてください。

会社で大掃除をする理由

定期的に掃除をしているのに、大掃除をすることに疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。しかし、決められた日にしか掃除できない場所があるのも、大掃除をする理由のひとつに挙げられます。ここでは、大掃除を行う理由と多くのメリットをご紹介します。

法律で決められた会社の義務であるため

労働安全衛生規則の第619条において「一 日常行う清掃のほか、大掃除を、六月以内ごとに一回、定期的に、統一的に行うこと。」とされています。

大掃除の日は年末に設定されることが多いですが、実際には6か月に一度行う必要があります。会社の業務が落ち着いている時期に合わせて、夏や冬に行いましょう。

多くのメリットがあるため

次に、大掃除をすることで得られるメリットを会社側、従業員側それぞれご紹介します。

会社側のメリット

大掃除で不要な書類を整理することで情報漏洩や大切な書類の紛失などを防ぎ、セキュリティ対策になります。この時に、重要書類の置き場所などを再度確認すると良いでしょう。

また、物の配置などを見直すことで今まで無駄に使っていたスペースを有効活用できます。さらに、オフィス内がすっきりすると従業員の生産性向上も期待できるでしょう。
整理整頓された会社は、クライアントからのイメージ向上にも繋がります。このように、たくさんのメリットが挙げられます。

従業員側のメリット

出しっぱなしのケーブルや備品などを整理することで、事故を防ぎ社内の安全性が向上します。さらに、オフィス内が整理されると従業員の作業効率も上がります。

また、大掃除では普段関わらない従業員とコミュニケーションを取れることもメリットのひとつです。掃除のアイデアを出し合うことで、キャリアを気にせずにそれぞれの能力を発揮できます。

共通の目標を達成することにより、従業員たちのチームワークやモラルが高まることも期待できるでしょう。

会社で大掃除をする際の注意点

会社の大掃除を従業員が行う場合は、給与が発生するため労働時間に注意が必要です。8時間労働を超えて掃除を行った場合も、法定時間外手当が発生します。また、掃除中の事故や怪我にも十分気をつけましょう。

もし、法で決められた期間に大掃除を行わなかった場合は6か月以下の懲役、または50万以上の罰金を課せられる可能性があります。しかし、必ずしも従業員が行うという決まりはないので、プロのクリーニング業者に依頼するのも一つの手です。

会社の大掃除 効果的な方法

大掃除を行う際に大切なことは、安全に行うことです。適切に休憩を取ることはもちろん、一人で掃除を進めるのが難しい場所などは、無理せずに人数を確保してから安全に行いましょう。

ここでは、事前に準備するべきことや場所によっての掃除方法など、大掃除を効率よく進める方法を解説します。ぜひ参考にしてください。

大掃除に向けての事前準備

決められた日程の中で、大掃除を完了させるためには事前準備が大切です。事前準備を済ませておくと、当日スムーズに大掃除が進められます。

場所別のチェックリストの作成

チェックリストを作成することで、掃除場所や担当者などを従業員間で共有できます。また、掃除する場所の見落としなども防げます。さらに、一度作成すれば次の年も活用できるのもメリットです。

スケジュールを決め担当者を割り振る

掃除を行う日時が決定したら、場所別に担当者を割り振りましょう。担当者を決めておくことにより、従業員が掃除場所に悩まず責任を持って大掃除を遂行できます。

必要な掃除用品をそろえる

掃除関連道具の一覧を下記に記載します。

・雑巾
・ほうきとちりとり
・スポンジやブラシ
・モップやハンディモップ
・ブラインドクリーナー
・ゴミ袋
・洗剤類
・エアダスター
・クリーニングクロス
・スクイジー(水切りワイパー)
・霧吹き
・脚立

基本的な掃除道具の他に、あると便利な掃除用品を確認し準備しましょう。とくに雑巾は多めに用意しておく必要があります。スクイジーは、ガラスの掃除に活用します。

また、エアダスターは、手の届かない隙間などに吹きかけてホコリを取り除くのにお薦めです。さまざまな場所で使用するスポンジやブラシは、掃除場所に合った種類のものを準備しておくと良いでしょう。また、大掃除は整理整頓を行う良い機会です。

・ダンボール
・ガムテープ
・紐
・ファイル
・カッターやはさみ

これらの道具があれば、倉庫にしまうものや普段使わないものはダンボールに入れたり、散らかっていた物をまとめてすっきりと整理できます。ダンボールは途中で不足しないように、多めに用意しておくと良いでしょう。

服装についてのアナウンス

普段はスーツなどを着用している方も、大掃除当日は汚れてもいい服装を準備しましょう。ジャージやTシャツなどの動きやすい服装がお薦めです。また、怪我や事故の可能性があるので足元は履き慣れたスニーカーを着用してください。

スーツや動きにくい服装で出社してしまうと、大掃除に参加できなかったり服が汚れてしまったりする可能性があるため、服装について従業員と事前に共有するのが大切です。

不用品の処分

事前準備として、大掃除前日までに処分できるものは済ませておくと当日の作業がよりスムーズになります。必要か悩む場合はひとまとめにしておいて、落ち着いてから再度仕分けるのも良いでしょう。

仕分け作業をした際にまだ使用できる物が多かった場合は、不用品の回収業者に依頼するのもお薦めです。オフィス用品の買取専門業者などを検索してみましょう。

場所別 大掃除の方法

掃除をする手順は、スムーズに大掃除を行う大切なポイントなので事前に確認しましょう。高い場所の汚れは下に落ちるため、掃除は基本的に「上から下へ」行います。また、棚などは「奥から手前へ」の手順で掃除を行いましょう。

デスクの周りなどは、仕事をしている人がいる場合もあるので最後に行います。「外から内へ」の手順で、外側から掃除を進めてください。ここでは、大掃除を効果的に進める方法を場所別にまとめました。大掃除をどう進めたら良いのかお悩みの方は参考にしてください。

エントランス

エントランスは会社の顔です。汚れがあると会社の信用にも関わるので、しっかり掃除しましょう。ここではガラスやドアなどの掃除方法をご紹介します。

準備する物
・雑巾
・スクイジー
・ブラシ
・バケツ
・霧吹き

ガラス掃除には、マイクロファイバーのような柔らかい雑巾がお薦めです。

掃除方法
1.霧吹きでガラスを濡らし、スクイジーで汚れを落とす
2.濡らして固く絞った雑巾で拭き上げる
3.サッシに水を流し、サッシ用ブラシなどで汚れを取り除く
4.サッシを雑巾で拭く

デスク周り(パソコン・OA機器)

パソコンやコピー機は使用する頻度が高いため、汚れが溜まりやすいです。

準備する物
・ウェットティッシュ
・エアーダスター
・クリーニングクロス

掃除方法
1.機械の電源をオフにする
2.キーボードや隙間などにエアーダスターを使用する
3.画面をクリーニングクロスで拭き上げる
4.キーボードやボタンなどをウェットティッシュで拭く

デスク周りの掃除は、書類の整理も一緒に行いましょう。しかし、重要な書類などがあるため注意が必要です。

・保管期限のある書類
・土地関係などの永久に必要な書類

この他にも、現在業務で使用している書類や社内機密文書などが挙げられます。整理する前に、処分して良いものとだめなものを再度確認しましょう。

オフィスチェア

オフィスチェアは日々の汚れが蓄積しています。素材によって掃除方法をご紹介します。

<準備する物>
・ブラシ
・雑巾

<素材別の掃除方法>
・皮の場合
乾いた雑巾で拭き、専用のクリーナーを使用する

・布の場合
専用のブラシでブラッシングし、濡らし固く絞った雑巾でたたくように拭く

・合皮やメッシュの場合
濡らした雑巾で拭く

トイレ

トイレはさまざまな感染症を防ぐためにも、清潔な環境を維持しましょう。また、綺麗なトイレは従業員のモチベーションのアップにも繋がります。

<準備する物>
・ブラシ
・トイレシート
・クリーナーやトイレ洗剤
・モップ
・雑巾

<掃除方法>
1.便器内をトイレ洗剤とブラシを使用し掃除する
2.便器の外側をトイレシートで拭く
3.便座と蓋、ボタンなどもトイレシートで拭く
4.床をモップで水拭きする
5.壁や鏡を雑巾で拭く

トイレはウイルスなどが付着している場合があるので、アルコール消毒も使用すると安心です。

給湯室(冷蔵庫・電子レンジ)

給湯室の掃除では、置いたままになっている飲み物などがある場合は処分しましょう。

<準備する物>
・雑巾
・アルコール消毒

<掃除方法>
冷蔵庫や電子レンジの汚れは、アルコール消毒をスプレーして拭く

床・壁・照明・ブラインド

高い位置の照明類やブラインドは、埃がとても溜まりやすいです。床や壁は、汚れがこびりついている場合があるのでよく確認しましょう。

<準備する物>
・ほうきとちりとり
・雑巾
・ブラインドクリーナー
・ハンディモップ
・脚立

<場所別の掃除方法>
・照明
脚立を使用し、カバーを外しハンディモップでホコリを取り除く

・ブラインド
ブラインドクリーナーを使用し掃除する

・壁
濡らした雑巾で拭き、汚れがひどい場合はクリーナーを使用する

・床
高い場所の掃除が終わったら、掃除機やほうきでゴミを取り除き、濡らした雑巾で拭いた後乾拭きする

その他

上記の他に、掃除するべき場所をご紹介します。

・エアコン
フィルターを取り外しホコリを取り、水洗いする

・ベランダ
ほうきで掃き掃除をし、手すりなど水拭きする

・ロッカー
ロッカーの上のホコリをハンディモップで取り、全体を水拭きする

従業員だけで大掃除できない場合

チェックリストを作成しスケジュールを決めていても、さまざまな理由で大掃除をするのが難しい場合があるかもしれません。必ずしも従業員が大掃除を行う必要はないので、その際はプロのクリーニング業者に依頼するのをお薦めします。

また普段から会社全体で5S(整理・整頓・掃除・清潔・しつけ)を意識して行動すると、快適な環境の維持や大掃除も楽になるといったメリットが挙げられます。

まとめ

会社の大掃除をするうえで重要なことや、場所別の掃除方法などをご紹介しました。大掃除には、従業員の安全の確保や生産性の向上などのメリットがあります。さらに、清潔な社内はイメージアップにも繋がり、会社全体の幸福度も高まるでしょう。

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