ロッカーの選び方とは?ロッカーの種類やサイズ、使用用途について解説

ロッカーの選び方とは?ロッカーの種類やサイズ、使用用途について解説

オフィスに欠かせない備品と言えば、ロッカーです。

ひと言でロッカーと言っても、その種類は実にさまざまです。目的や設置場所に合わせて適切なタイプを選ぶ必要があります。

最適なロッカーを選ぶためには、種類やサイズ、使用用途といった基礎知識が必要です。このコラムでは、ロッカーの特徴から選び方のポイントまで、わかりやすく解説します。

ロッカーとは

ロッカーとは、ご存知の通り収納家具の一つです。

衣類や靴、日用品、掃除道具など、さまざまなアイテムを収めることができます。鍵がかけられる製品も多いため、貴重品入れとして活用される場面も多くあります。

オフィスにおいては、会社のものや従業員の私物を管理するために使われるケースが一般的です。機能やサイズによって用途も変わってくるため、目的に合わせて選ぶ必要があります。

一般的に、オフィスで使用されるロッカーの本体や扉には、プレス加工された板金が使われています。シンプルな形状で、比較的安価な収納家具といえるでしょう。

ロッカーの種類とサイズ

オフィスに置くロッカーを選ぶ上で、非常に重要なのが種類とサイズです。ロッカーの種類を具体的に紹介するとともに、それぞれの特徴やサイズについてお伝えします。

使用場所・用途を踏まえて、適切なタイプを見つけてみてください。

更衣室ロッカー

従業員の衣類やバッグ、靴など、私物を管理するためのロッカーです。オフィスはもちろん、制服への着替えが必要な飲食店のバッグヤード等にも多く設置されています。

1人につき1スペース用意するのが基本で、利用する人数に合わせて適切なサイズを選択する必要があります。

更衣室ロッカーの基本的なサイズは、幅約90cm、奥行き約50cm、高さ約180cm程度です。

余裕を持って使いたい場合は縦に分かれていないタイプや、上下2段のタイプがおすすめです。バッグや靴、私物の小物類を管理するだけであれば、3列×4〜6段の、個室が多いタイプを選択しましょう。

ワードローブ

ワードローブも更衣室ロッカーと同様に、オフィスで働く人の衣類や小物を収納するためのロッカーです。

更衣室ロッカーとの違いは、1人ひとりで仕切られていないことです。よって、広い収納面積を自由にアレンジして使えるという特徴があります。

ワードローブ内部にはハンガーパイプが設置されているのが一般的で、大量の衣類を効率良く収納できます。1人で1つ使うケースもあれば、多人数で1つのワードローブを共有するケースもあるでしょう。

棚板やネクタイ掛けといったオプションを付ければ、より幅広いアイテムを収納できます。

ワードローブのサイズは、高さ約180cm、奥行き約50cm程度が一般的です。幅については、設置する場所に合わせて適切なものを選択しましょう。

シューズロッカー

シューズロッカーとは、靴専用のロッカーを指します。いわゆる「靴箱」や「下駄箱」と呼ばれるものです。

多人数の靴を1カ所にまとめて収納でき、玄関スペースが散らかりにくいというメリットがあります。オフィス内で靴を履き替える必要がある場合、シューズロッカーを置くことで動線を意識できます。

シューズロッカーのサイズはさまざまで、高さも横幅も、設置場所や利用人数に応じて自由に選べます。

奥行きは、靴をすんなり入れられる35〜40cm程度が一般的です。サイズ以外にも、「オープンタイプ」「扉付き」「鍵付き」など、特にバリエーションが豊富なロッカーの1つです。

掃除用具ロッカー

オフィスで使う掃除道具を収納するためのロッカーです。ほうきやバケツ、雑巾といった掃除用具を1カ所でまとめて管理することで、利便性を向上できます。

ほうきやモップを吊るして収納できるよう、上部にハンガーパイプが設置されているものや、雑巾用フックがあるもの等種類はさまざま。省スペースでも設置できるスリムタイプや、業務用掃除機等を収納できる大型タイプも人気です。

高額な掃除道具を収納する場合は、鍵ありタイプという選択肢もあります。

掃除用具ロッカーの主なサイズは、幅45~60cm、奥行き約50cm、高さ約180cmです。スリムタイプは幅約40cm、大型タイプは幅60~90cmで、奥行きが15cmほど深くなります。

パーソナルロッカー

オフィス内で使う個々のアイテムを、専用の場所で管理するためのロッカーです。従業員のデスク場所を固定しないフリーアドレスを導入する企業が増え、パーソナルロッカーの需要が高まっています。どのようなワークツールを収納するのかによって、選ぶべき種類は異なります。

パソコンやタブレットの収納場所として活用するなら、内部電源から充電できるタイプがおすすめです。書類のやりとりを想定するのであれば、上部に書類投函口があるものを選択しましょう。

幅や高さにはさまざまなバリエーションがあり、奥行きは40〜50cmが一般的です。使用する人数と設置場所に合わせて選択してください。

貴重品ロッカー

オフィス内で持ち歩かない貴重品を収納するためのロッカーで、財布やデジタル機器を入れるのが一般的です。金庫ほどの頑丈さはないものの、それぞれ個別の鍵で施錠できるようになっており、中の荷物を安全に管理できます。

貴重品ロッカーには、少人数用から多人数用までバリエーションが豊富です。

1人分のサイズ目安は幅約20cm、高さ約15cm。財布とスマートフォンを想定した標準タイプであれば、奥行きは約30cmです。
タブレットを入れて使うことを想定するなら、奥行き45cm程度のロッカーを選択しましょう。

メールロッカー

メールロッカーは、上部に書類の投函口が付いたタイプのロッカーです。

本人がその場にいなくても、書類や郵便物のやりとりができる特徴があります。重要書類も安全に管理可能で、個々の鍵が設置されているタイプが一般的です。

パーソナルロッカーに書類投函口を付けて、メールロッカーとしても使えるタイプもあり、幅広い用途で使えるロッカーとして人気です。

メールロッカーのサイズは、幅約90cm、奥行40~45cm、高さ約180cm程度が一般的です。3列×8段や3列×4段など、多人数で使えるものもあります。

窓付きタイプのロッカーを選べば、ロッカーを開けることなく中を簡単に確認することができるため効率的でしょう。

ロッカーの鍵の種類

ロッカーを選ぶ際には、「鍵」にも注目してみましょう。どのような鍵が使われているのかによって、ロッカーの使用感は大きく変わります。

よく使われている鍵のタイプについて詳しく解説するとともに、それぞれのメリットも紹介します。

シリンダー錠

鍵穴に鍵を差し込み、回して開錠するのがシリンダー錠です。

ロッカーに使われている鍵の中では、もっとも一般的なタイプであり、低コストで導入できる点が最大のメリットです。

一方で、鍵を取り外して持ち運ぶ必要があるため、鍵の紛失・盗難リスクを伴います。社内でスペアキーを適切に管理する必要もあるでしょう。

内筒交換タイプなら鍵本体の交換が比較的容易で、セキュリティ性を高められます。

ダイヤル錠

鍵本体に回転式の装置が設置されていて、適切な数字を組み合わせることで開錠できる鍵タイプです。

シリンダー錠のように鍵を持ち運ぶ必要がないため、紛失の恐れがありません。また電池交換の手間がなく、管理しやすい点もメリットと言えます。

ダイヤル錠には毎回同じ数字で開け閉めするタイプのほかに、使用ごとに自由に番号を設定できるタイプもあります。暗証番号の漏洩リスクを低減できます。

ボタン錠

ダイヤル錠と同じく任意の数字を設定して使うタイプの鍵ですが、こちらは数字のボタンを押します。

ダイヤル錠とは違い、自動でボタンが元に戻ります。数字入力後の情報が残らないため、より情報保護に優れているという特徴があります。

テンキー錠

鍵本体に設置されたテンキーで、暗証番号を入力すると開くタイプの錠前です。

鍵を持ち歩く必要がないため、紛失リスクを低減し、管理の手間を減らせるというメリットがあります。定期的な電池交換が必要です。

固定番号で使うメンバー仕様のほか、使用ごとに暗証番号を変えられるビジター(ワンタイム)仕様も搭載。シーンに合わせて使い分けられます。

ICカード

専用のICカードをかざして開錠するタイプです。

社員証など、身近なICカードに鍵としての機能を持たせることも可能なため、使用する人の負担を減らせるというメリットがあります。個別の鍵をわざわざ持ち歩いたり、暗証番号を管理したりする必要もありません。

ICカード式もビジター仕様とメンバー仕様の2通りの設定ができ、場面に応じた使用方法を選択できます。

コインリターン

施錠時にコインを入れ、開錠時に戻る仕組みのロックです。

投入したコインそのものを使って鍵をかける仕組みのため、管理の手間が少ないというメリットがあります。入れたお金を使用者の手元に戻さず、有料ロッカーとしても使用可能です。

使用する硬貨は自由に設定でき、マスターキーでの開錠も可能。使用者がコインを用意する必要があるものの、情報漏洩リスクも低いタイプの錠前です。

ロッカーの材質の種類

ロッカーは、使われている材質によっても異なる性質を持ちます。スチール製・プラスチック製・木製のそれぞれの特徴や、メリットについて解説します。

【スチール製】
・鋼板から製造されるため、耐久性が高い
・低価格で購入できる
・オフィスでの導入率が高く、豊富なバリエーションの中からぴったりなタイプを選択できる

【プラスチック製】
・軽くて持ち運びしやすい
・サビや湿気に強く耐久性が高いため、水回りでも使用しやすい
・カラーが豊富でオフィスの雰囲気に合わせて好みの製品を選択できる

【木製】
・本体から扉まですべてが木でできていて、温かみのある雰囲気が魅力
・手触りが良く、高級感を楽しめる
・社長室や応接室など、場の雰囲気を壊したくない場合でも導入可能

それぞれの特徴を理解した上で、適切な材質を選択しましょう。

ロッカーの選び方

最後に紹介するのは、ロッカーの選び方についてです。

どのロッカーを選択すれば良いのか悩んだら、これから紹介するポイントに注目してみてください。ロッカー選びで重視するべきポイントを、具体的に紹介します。

使用用途に応じて選ぶ

ロッカーを選ぶ際に、まず重視したいのが「使用目的」です。何を目的にして設置するロッカーなのか、明らかにしましょう。

例えば、書類整理用のロッカーと更衣室用のロッカーでは、適切な「奥行き」が違います。どのように使うロッカーなのかを明らかにして購入アイテムを絞り込むことで、購入後の失敗リスクを低減できます。

ロッカー内で何を保管するのか、実際に使用する人の話に耳を傾けることも重要です。収納したいものに合わせて、適切な種類・サイズを選択しましょう。

設置場所に合った材質を選ぶ

オフィスで使うロッカーは、使われている材質によってその雰囲気が大きく変わります。

オフィス家具として一般的なスチール製のロッカーは、使い勝手が良くバリエーションも豊富な一方で、設置した場所を殺風景に見せがちです。社長室や応接室には向かないでしょう。

一方で、湿気が多い水回りにスチールロッカーを設置すると、サビが発生する可能性も。水に強いプラスチック製ロッカーを導入することで、トラブル予防につながります。

保管するものの種類で選ぶ

ロッカーは、大切なものを適切に管理・保管するための場所です。何を収納するのかによって、選ぶべきロッカータイプも異なるでしょう。

例えば、更衣室ロッカーに衣類をメインで収納するなら、ハンガーパイプを設置するのがおすすめです。小物類を多く収納したいなら、パイプよりも棚板を増やした方が便利に使えるでしょう。

主にデジタル機器を収納する場合は、中にコンセントがあるととても便利です。保管するものの種類をできるだけ具体的にイメージすることで、必要な機能を絞ることができます。

まとめ

オフィスをより快適な空間にするために欠かせないのがロッカーです。ただ何となく購入するのではなく、ロッカーの種類やそれぞれの特徴にも注目して選択することで、より使い勝手の良い空間に仕上がるでしょう。

スマートオフィスでは、各種ロッカーをはじめとするオフィス家具も多数取り扱っています。
どれを選べば良いのか悩んだ際には、販売店やカスタマーデスクにご相談ください。購入までしっかりとサポートさせていただきます。

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