
目次
オフィス収納の要となるのが、オフィスキャビネットです。
高い収納力を持つため、上手に活用すればオフィスに必要なアイテムをひとまとめに収納できます。デジタル化やペーパーレス化が進む現代のオフィスにおいても、まだまだ欠かせない存在と言えます。
初めてオフィスキャビネットの購入を検討している方に向けて、オフィスキャビネットとはどのような特徴を持つ家具なのかを、わかりやすく解説します。具体的な種類や導入メリット、すっきり見せるコツについてもぜひ参考にしてみてください。
キャビネットとは?
キャビネットとは、日本語で「戸棚」や「ロッカー」を意味する言葉です。
もともとの意味では、「箱型の家具」をまとめてキャビネットと呼びます。日本においては、箱型の収納庫を意味するケースが多いです。
オフィスに欠かせないオフィスキャビネットは、主に書類や資料、会社の備品等をしまっておくために使われています。サイズや種類もさまざまで、目的に応じた製品を選ぶ必要があります。
オフィスの実態に合ったキャビネットを選ぶことができれば、仕事効率をアップできる可能性もあります。
キャビネット(書庫)の種類
オフィスで使われるキャビネット(書庫)には、さまざまな種類があります。
7つの種類について、それぞれの特徴やメリット、何を収納するのに適しているのかわかりやすく解説します。キャビネット選びの参考にしてみてください。
オープンタイプ
オープンタイプは、収納前面に扉がないタイプのキャビネットです。
箱型のボックスに数枚の棚板が渡してある形状が一般的で、非常にシンプル。キャビネットの中でも、低コストで導入できるタイプと言えます。
オープンタイプのキャビネットは、オフィスの中でも使用頻度が高い書類や本をしまっておくのに適しています。扉を開閉する必要がないため、必要なアイテムを取り出したり片付けたりする場面でも、素早く動けるでしょう。
見せる収納として、おしゃれに仕上げることも可能です。
引き違いタイプ
キャビネットの前面に、引き違い扉が設置されたタイプです。
オープンタイプと比較して、「埃が入りにくい」というメリットがあります。劣化させたくない書類や資料、書物の保管場所としても適しているでしょう。
扉付きのキャビネットの中でも、「扉を開くためのスペースを要しない」というのが、引き違いタイプの特徴です。オフィス内の通路や廊下など、人の移動が多い場所でも邪魔にならずに設置できるでしょう。
ただし、中央エリアがやや使いづらい点はデメリットです。
両開きタイプ
キャビネット前面に両開きドアが設置されたタイプです。左右の取っ手を前に引っ張るようにして扉を開けます。
内部に埃が入りにくく、また引き違いタイプでは使いづらい中央部分も問題なく使用できるところがメリットです。
扉が大きく開くため、棚板のレイアウトによっては大きな荷物を収納するのにも適しています。また、全体を見渡して必要なアイテムを探せるため、ストレスを感じにくいでしょう。
一方で、設置する際には扉を開けるためのスペースも確保する必要があります。
ラテラルタイプ
ラテラルタイプとは、引き出し収納型のキャビネットのこと。ある程度深さのある引き出しが2~3段設置されています。
引き出し内の収納物を一度に確認できるため、大量の荷物も快適に管理できるでしょう。必要書類を種類別でファイルホルダーにまとめ、立てて収納すれば全体を把握しやすくなります。
引き出しを目一杯出せば、奥にしまったものも目視で確認可能です。
ラテラルタイプは、別のキャビネットの上置きとして使用できません。レイアウトを工夫する必要があります。
ガラス戸タイプ
ガラス戸タイプは、キャビネット前面の扉にガラスが使われているタイプを指します。ガラス戸を採用することで、扉を開けなくても内部を確認できるというメリットがあります。
どのような扉タイプであっても、ガラスが使われていれば「ガラス戸タイプ」に分類されますが、引き違いタイプに多く見られます。スチール製の扉よりも圧迫感がなく、内部に収納するものを工夫すれば、オフィス全体を明るい印象に仕上げてくれます。
トレー型
多数の引き出し、もしくは棚板を設置したタイプのキャビネットです。
多数のトレーや棚板は、大量の書類を種類別に分類し、管理できるようにするためのもの。それぞれのトレーに収納物の内容を記しておけば、誰でも簡単に目当ての書類を見つけ出せるでしょう。
サイズのバリエーションが豊富で、収納する書類の量に合わせて選択できるところもメリットの一つです。高さがあるキャビネットを上置きとして使用すると、上の方に手が届かず、使い勝手が悪くなります。
サイドキャビネット
デスク周りで使用する、個人用の小型収納家具をサイドキャビネットと言います。
小さめのラテラルタイプの収納家具に、キャスターが付いた形状が一般的。引き出しの中には、書類や文房具、私物などを管理できます。
サイズが小さめでキャスターが付いているため、移動が容易であるというメリットがあります。「普段はデスク下に収納し、作業スペースを広げたい場面でデスク横に移動させる」といった使い方も可能です。
オフィスデスクとのバランスを考慮しながら検討してみてください。
キャビネットを使うメリット
キャビネットは、オフィスに欠かせない収納家具の一つです。導入した場合、具体的にどのようなメリットを得られるのでしょうか。
その他の収納家具ではなく、オフィスキャビネットを選ぶメリットを4つ紹介します。
書類を整理整頓できる
キャビネットを使うメリットは、書類を整理整頓できる点です。
オフィスのデジタル化やペーパーレス化が進んでいるとはいえ、オフィス内にはまだまだ多くの紙の書類が存在しています。どう整理し、保管するのか、頭を悩ませる企業は多いものです。
オフィスキャビネットを導入すれば、大量の書類を1カ所にまとめて保管できます。書類や資料が必要になったとき、保管場所がわかっているだけで、探す作業は楽になります。
書類収納には、オープンタイプや引き違いタイプ、ラテラルタイプがお薦めです。
用途に合わせて組み合わせて使える
オフィスキャビネットは、複数のキャビネットを組み合わせて使用できます。キャビネットの種類を変えて上下で重ねれば、限られたスペースでも大量のアイテムを収納できます。
別タイプを組み合わせることで、収納したいものに合わせて、より適切な収納場所を選べるようになるでしょう。
オフィスキャビネットの中には、上下の連結だけではなく左右の連結が可能なタイプも少なくありません。壁面いっぱいにキャビネットを並べれば、統一感のある壁面収納のように使えます。
オフィスを広く使える
オフィスの壁面に大量収納できるタイプのキャビネットを使えば、オフィス内のその他の収納家具を最小限にできます。
自由に使えるスペースが増えれば、オフィスレイアウトの幅も広がります。広々とした空間で、快適に仕事を進められるでしょう。
オフィス用のキャビネットの中には、キャビネット上のデッドスペースにぴったりとはめられるような、上置きを設置できる商品もあります。オフィスの狭さが気になっている場合でも、デッドスペースを収納場所に変えることで、余裕を生み出せるはずです。
鍵付きならセキュリティ面も安心
キャビネットの中には、鍵付きタイプもあります。重要な書類の保管場所として利用できるでしょう。
オフィスで扱う書類や資料の中には、閲覧できる人を制限しなければならないものも。情報漏洩を避けるためには、こうした書類をどこでどのように管理するのかが課題です。
鍵付きタイプのキャビネットを設置すれば、保管場所で悩むことはなくなります。金庫よりも大量の書類を保管できますし、必要なときには鍵を開けて簡単に確認できます。
セキュリティと作業効率の両立を狙えます。
キャビネットの選び方
オフィス収納の要になり得るキャビネット。サイズや種類、レイアウト方法もさまざまなため、どのように選べば良いのか悩む人も多いのではないでしょうか。
オフィスキャビネットの選び方を4つ紹介します。ポイントを踏まえて理想の収納を実現しましょう。
サイズ(幅・奥行き・高さ)・収納力で選ぶ
オフィスキャビネットを選ぶ際に、非常に重要なポイントになるのがサイズです。幅・奥行き・高さのそれぞれをチェックして、予定場所に問題なく設置できるかを確認してみてください。
キャビネットの使い勝手と安全性に深く関わるのが、高さです。収納力にこだわるなら、天井いっぱいまで収納スペースにするのがお薦めです。
作業効率と導入コストを重視するなら、手が届く範囲を意識して購入するアイテムを選択しましょう。
奥行きは400mmもしくは450mmが一般的です。中に何を入れるのかを踏まえて決定します。
目的・タイプで選ぶ
キャビネットを効率良く使うためには、使用目的に合ったタイプを選ぶことが大切です。
出し入れする頻度が高い書類にはオープンタイプ、機密性の高いものなら鍵付きタイプがお薦めです。書類を素早く探したいなら、ガラス戸タイプを選択すると良いでしょう。
大きなものを収納したいなら、開き戸タイプがぴったりです。
また設置する場所により、導入できるタイプが限られる可能性もあります。どこでどのように使いたいのかを明らかにした上で、適切なタイプを選択しましょう。
デザイン・素材で選ぶ
収納の要となるキャビネットは、オフィスの雰囲気を決定づける要素の一つです。そのため、キャビネットに使われている素材やデザイン、色を重視して選択する方法もあります。
おしゃれな雰囲気のオフィスを目指すのであれば、オフィス家具全体に統一感を持たせましょう。キャビネットだけではなく、デスクやチェアなども同じ雰囲気でまとめると、整った印象になります。
あえて人目を引くような、デザイン性の高いアイテムを選択するのもお薦めです。
防犯性で選ぶ
重要な書類を収納する場所としてキャビネットを導入するなら、防犯性が重要です。キャビネットの中でも、鍵付きタイプを中心に探してみてください。
ひとことで鍵付きと言っても、その種類はさまざまです。どのようなタイプの鍵が使われているのかによって、キャビネットの使い勝手も大きく変わります。
一般的なのは鍵を差し込んで回すシリンダー錠ですが、ダイヤル式やプッシュ式であれば、わざわざ鍵を持ち歩く必要はありません。鍵の種類にもこだわってみてください。
キャビネットをすっきり見せるポイント
オフィスに欠かせないキャビネット。収納力を重視して壁一面にずらりと並べると、空間全体に圧迫感が出る可能性もあります。
収納力を重視しつつ、居心地の良いオフィスを作るためにはどうすれば良いのでしょうか。ポイントを解説します。
キャビネットのデザインを統一する
収納力の高さと好ましいインテリアを両立させるためのポイントは、「統一感」にあります。
大型家具であるキャビネットは、オフィス全体の雰囲気を決定づけます。空間にうまく馴染むものを購入しましょう。
すでに完成しているオフィスにキャビネットを導入する場合、オフィスの雰囲気に合わせて色や素材を選択してください。一からオフィスを作る場合、その他のオフィス家具とのバランスも意識して決定するのがお薦めです。
色味とテイストをそろえるだけで違和感が減り、好ましいオフィス空間に仕上がります。
動線を考えて配置する
オフィス全体をすっきりとした空間に整えるためには、キャビネット周辺の動線も重要なポイントです。
まずは、キャビネット周りに十分な空間が確保できているかどうか、確認してみてください。特に両開きタイプやラテラルタイプを選ぶ場合に重要です。
また、デスクとキャビネットの位置関係も大切です。仕事をする際の人の流れに沿った場所に設置できれば、書類を出し入れするための動きは最小限になります。
余計な人の流れが生まれず、仕事効率をアップできる可能性もあります。
まとめ
オフィスの収納力を高めたいと思ったら、キャビネットを導入するのがお薦めです。キャビネットにもさまざまな種類があるため、今回紹介した情報も参考にして用途に合ったものを選択しましょう。
スマートオフィスでは、各種キャビネットを取り揃えています。即時登録・注文が可能です。
注文時にわからない点があれば、ぜひお気軽にご相談ください。