オフィスチェアの選び方はこれ!快適な椅子を選ぶ理由について解説

オフィスチェアの選び方はこれ!快適な椅子を選ぶ理由について解説

在宅勤務やテレワークなどにより自宅で仕事をする人が増えており、オフィスチェアの需要が増えています。快適な環境作りのためには欠かせませんが、自分にぴったり合ったものを選んでいる人は意外と少ないでしょう。

また、オフィスチェアの標準的な使用期間は8年程度と言われています。仕事に集中するためにも、適当な時期に買い換えた方がよいでしょう。この記事では、お金や手間をかけてでも、自分に合ったオフィスチェアを選ぶとよい理由や、選び方を解説します。

なぜ自分の体に合ったオフィスチェアが必要か

オフィスチェアといっても色々な形があり、価格も幅広く販売されています。その中で、なぜ自分の体に合ったものが必要なのでしょうか。ここではその理由を解説します。

長時間の座った姿勢が腰痛や疲れの原因になる

理想的なオフィスチェアとは、立っている時に近い状態をキープできるものです。

人間の脊椎は24個の椎骨が連なっており、緩やかなS字カーブになっています。このS字カーブは、立っている時が一番自然な状態で、座ると体を支える点が変わることにより、S字カーブが崩れてしまいます。

そのため、長時間の座った姿勢は腰痛や疲れの原因となります。

オフィスチェアの部位とは

オフィスチェアの構造は、事務作業用に設計されており、座面・背もたれ・ランバーサポート・ヘッドレスト・アームレスト・脚部・キャスターの部位があります。それぞれの部位を簡単に説明します。

・座面
座った時に体重を受け止める部位で、クッションの役割をする。

・背もたれ
背中を支える部位で、座った時に姿勢を安定させる役割をする。

・ランバーサポート
骨盤を支えて正しい姿勢を保つ役割をする。

・ヘッドレスト
頭や首を支えて負担を軽減する役割をする。

・アームレスト
腕を置くことにより、座っている時に体にかかる負担を軽減する役割をする。

・脚部
転倒防止や安定のため、5本脚が一般的。

・キャスター
主にナイロン・ゴム・ウレタンの種類がある。用途や使用場所によって選ぶ。

座り心地を追求したオフィスチェアのポイント7つ

着座時に、立った時に近い状態をキープできるオフィスチェアが理想だと記載しましたが、具体的にどのように選べばいいのでしょうか。

・自分の体に合っている
・座り心地が良い
・デザイン

以上の3点が特に重要な要素ですが、ここでは座り心地にこだわるための7つのポイントを具体的に説明します。
購入の際は、実際に自分で座ってみてチェックしてみましょう。

チェアに使われる張地(生地)

オフィスチェアの背もたれや座面を覆って張られている生地のことを張地(はりじ)といいます。使われる張地の素材には主に4種類あるので、それぞれの特徴を解説します。

布張り

使う糸によって質感や印象が変わるので、デザインやカラーが豊富です。
選択肢が多い・伸縮性がある・リーズナブルなものが多いというメリットがあります。一方デメリットは、汚れや臭いがつきやすい・ダニや埃がつきやすいという点です。
幅広いデザインから選びたい人や、コスパを重視する人におすすめです。

メッシュ素材

メッシュ素材とは、たくさんの穴が空いている生地のことです。通気性が良く速乾性もあるため、夏場によく使用されます。
メリットは、軽い・蒸れにくい・フィット感があるという点です。一方デメリットとして、生地の間に埃が溜まりやすい・デザイン性が低い等が挙げられます。
コスパを重視する人や、長時間座る人におすすめです。

合成皮革

本革によく似ていますが、人工的に作られているものです。合成皮革にはPUという柔らかい人工素材と、柔らかいPVCというツルツルとした人工素材があります。
メリットは、水や汚れに強い・スタイリッシュなデザイン・高級感があるという点です。一方デメリットは、蒸れやすい・本革に比べて耐久性が低いという点です。
コスパ良く高級感を演出したい人や、オフィスチェアを清潔に保ちたい人におすすめです。

本革

一般的には牛革が使われていることが多いです。艶があり重厚感があるので、社長椅子などに使われることがあります。
高級感がある・温かい・風合いを楽しめるというメリットがありますが、価格が高い・水に弱い・蒸れやすいというデメリットもあります。
高級感を演出したい人におすすめです。

背もたれの高さ

オフィスチェアの背もたれには、ローバック、ミドルバック、ハイバック、エクストラハイバックの4種類があります。それぞれのメリットとデメリットを紹介します。

・ローバック
メリット:価格が安い・コンパクト
デメリット:長時間の作業には不向き
最低限の機能が付いていれば良い人や、前傾姿勢での作業がメインの人におすすめです。

・ミドルバック
メリットは:圧迫感がない・座り心地が良い
デメリット:ハイバックに比べてリラックスできない
座り心地は重視したいが圧迫感を抑えたい人におすすめです。

・ハイバック
メリット:座り心地が良い・疲れにくい
デメリット:圧迫感がある
肩こりや腰痛がある人や、リラックスして作業したい人におすすめです。

・エクストラハイバック
メリット:リラックスできる・ヘッドレストがあるので首や頭への負担が少ない
デメリット:圧迫感がある
長時間作業する人や、頭をヘッドレストにあずけて作業したい人におすすめです。

座面の素材と大きさ

選ぶときに見落としがちなのが座面です。一般的に流通しているオフィスチェアは、幅、奥行ともに40~45cmですが、体格によっては小さかったり大きかったりします。

サイズが合わないものを長期間使うと、疲れやすい・血行不良・姿勢が悪くなるなどの体調不良を引き起こす原因になります。

座面の奥行きは、背もたれに深く腰かけた時に奥行きが浅すぎると、足がはみ出すなどして長時間座るには疲れてしまいます。そのため、それぞれ体型に合ったものを選ぶことが重要です。

また、アームレストはデスクと同じ高さにすると背筋が伸びて姿勢が良くなります。水平方向にも動かせるタイプのものだと、脇を締めた状態になるように変えると疲れにくくなるでしょう。

座面の高さ

どれだけ良い品質のオフィスチェアを使っても、机と座面の高さが合っていないと意味がありません。それどころか、腰痛などの体調不良を引き起こす原因にもなるのです。

机と座面の最適な高さが分かる計算式を紹介します。

適切な座面の高さ(センチ)=身長 × 1/4
・最適な差尺(センチ)=身長 × 1/6
・最適な机の高さ(センチ)=座面高+差尺

差尺とは、椅子の座面から机の天板までの高さのことです。
こちらの計算式を自分の身長に当てはめると、簡単に自分に合った机と座面の高さが分かります。

ロッキング機能

ロッキング機能とは、背もたれや座面が固定されていないため、寄りかかると背もたれが倒れる機能のことです。姿勢を変えても体にフィットするので、体への負担が軽くなります。

ロッキング機能には主に、背ロッキング、シートロッキング、シンクロロッキングの3種類があります。

・背ロッキング
背もたれのみ後ろに倒れるタイプ。ほぼすべてのオフィスチェアについている。

・シートロッキング
背もたれだけではなく座面も一定の角度のまま倒れる。

・シンクロロッキング
背もたれと座面が別々に動く。人間の動きに近く自然な状態で座れる。

また、似た機能に「リクライニング機能」があります。違いとしては、ロッキング機能が体に合わせて背もたれや座面が動くのに対して、リクライニング機能はレバーなどを動かして自分の好きな位置で固定します。

ロッキング機能の方が長時間作業をすることに向いていますが、ロッキング機能とリクライニング機能を兼ね備えているオフィスチェアも多く流通しています。

キャスターの材質

キャスターの種類を選ぶ時に重要なのが床との相性です。相性が悪い種類を選んでしまうと、滑り過ぎて落ち着かなかったり、動きが悪かったりするので注意が必要です。

キャスターの種類は主に、ナイロン、ゴム、ウレタンの3種類です。

・ナイロン
一般的なキャスターについているもので、滑りが良いのが特徴です。

メリットは、滑りが良いので重いチェアや滑りにくい床でもなめらかに動ける点です。一方デメリットは、滑りが良い床ではスリップする可能性があり、床を傷つける原因にもなる点です。相性が良いのは、カーペットなどの柔らかい床です

・ゴム
弾力性があり柔らかい素材で、滑りにくいので安定感があります。

メリットは、床を傷つけにくい点です。一方デメリットは、床の素材によっては色うつりすることがある点です。相性が良いのは、タイルなどの滑りやすい床です。

・ウレタン
ソフトな手触りで、ナイロンとゴムの間くらいの硬さです。

メリットは、色々な環境で使用できる点です。一方デメリットは、カーペットなどでは滑りが悪くなる点です。相性が良いのは、フローリングなど幅広い種類の床です。

調整機能

調節機能が豊富に付いていると、オフィスチェアを購入した後でも自分に合わせてカスタマイズできます。姿勢によって疲れにくさが違うので、各部位を適切な位置に合わせて、長時間座っても疲れにくい椅子に調整しましょう。

特に座面、アームレスト、背もたれ、ヘッドレスト、ランバーサポートの調節ができるかどうかは購入の際にチェックするようにしましょう。

調節の目安をいくつか紹介します。

・背もたれを100度前後に調節する
・アームレストはデスクと同じ高さに
・ランバーサポートを腰の位置にする

デザインにこだわってオフィスチェアを選ぶ理由

オフィスチェアは自分に合ったものを選ぶことが大前提ですが、デザインも欠かせない判断材料のひとつです。

自分の好きな色や形を選ぶと仕事に対するモチベーションが上がったり、オフィスで統一したものを選ぶことにより洗練された環境を演出したりできます。毎日目にするものだからこそ、目に見える部分であるデザインは重要な要素だと言えます。

オフィスチェアは高い?値段と機能のバランスがポイント

コスパの良い安価なものから高級なものまで、幅広い価格帯のオフィスチェアがあります。
お金に糸目をつけなければ良いものが手に入る可能性は高いですが、多くの人には予算があるはずです。

「高い=自分にとって良いもの」とは限りません。大事なのは、限られた予算の中で自分に合ったものを選ぶことです。自分に必要な機能や、好きなデザインを事前によく考えてから購入しましょう。

オフィスチェアと合わせて買いたいもの

オフィスチェアと合わせてチェアマットも購入することをおすすめします。チェアマットは、キャスターから床を保護するためのものです。キャスターの素材によっては、床を傷つけたり凹ませたりするからです。

チェアマットを選ぶ際に失敗しないコツを紹介します。
・サイズをよく確認する
・床の素材に合った厚みのものを選ぶ
・自分に合った材質のものを選ぶ
・マットの裏面が滑り止め加工されているものを選ぶ

まとめ

オフィスチェアは、自分の体にぴったり合ったものを選ぶことが重要です。

今回紹介したことを元に、体にフィットするもの、機能性が良いもの、デザインが好きなものなど、どのようなものが自分に合うのか吟味してみてください。

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自分に合ったオフィスチェアを選んで、快適で集中できる環境を手に入れましょう。