オフィスデスクは寸法が大事!用途別の選び方や7つのポイントを解説

オフィスデスクは寸法が大事!用途別の選び方や7つのポイントを解説

快適なオフィス環境を作るためには、適切なオフィスデスクを選ぶことが大切です。オフィスデスクには、デザインや色、素材などさまざまな選択肢がありますが、働きやすさを左右するのは寸法です。

オフィスデスクは種類が多く、「どのような基準で、オフィスデスクを選べばいいかがわからない」と悩む方も多いでしょう。

この記事では、オフィスデスクの基礎知識や寸法を紹介するとともに、オフィスデスク選びのポイントについても解説します。

オフィスデスクの基礎知識

オフィスデスクを選ぶ前に、まずオフィスデスクの基礎知識を知っておくとよいでしょう。

数ある選択肢の中から、理想とするオフィスデスクを見つけ出すのは難しいものです。どのような種類があるのか、寸法はどのように計測すればよいのかを知ることで、理想とするオフィスデスクを見つけることができるでしょう。

オフィスデスクの種類と寸法

オフィスデスクは、置く場所や使用目的によって選ぶべき種類が異なります。収納力の有無や作業スペースの広さなどを、条件にあった種類を選ぶようにしましょう。

ここでは、オフィスデスクの代表的な10種類とそれぞれの寸法を紹介します。

片袖机

左右どちらかのみに2〜4段の引き出しがある、最も一般的なオフィスデスクです。片袖机の寸法は、幅100cm〜150cmが一般的です。

デスクに収納があるため、別途収納を購入する必要がありませんが、引き出しが固定となっている場合は足元のスペースが狭くなる場合があります。

平机

引き出しなどの収納スペースがない、シンプルなオフィスデスクです。幅80cmや幅160cmなど、寸法のバリエーションが豊富です。

作業スペースを大きく確保でき、足元のスペースも広いため、窮屈さを感じることはないでしょう。サイドキャビネットなどの収納を追加し、カスタマイズしやすいのもメリットです。

両袖机

両側どちらにも引き出しがある、収納力の高いオフィスデスクです。作業スペースにも余裕があるため、書類や資料を広げて作業することも可能です。両袖机の幅は140〜180cmと大きく、存在感があるため、余裕のある空間に適しています。

ラウンドデスク

天板の左右どちらか、もしくは両側が少し手前に広がったデスクです。パソコン作業のマウス操作時に、肘を置けるよう設計されているため、長時間パソコン作業を行う方に適しています。

オフィスデスクの奥行の標準寸法が70cm程度であるのに対し、ラウンドデスクの奥行は70cm〜100cmと広いのが特徴です。

フリーアドレスデスク

会議に用いる長机のような形で、複数人で共有できるデスクです。1人1台のオフィスデスクを設けるのではなく、自由に席を選択できるフリーアドレスオフィスで使用されています。

フリーアドレスデスクは、デスクを連結して拡張できる商品が主流のため、少人数から大人数まで対応が可能です。

L字デスク

その名の通り、天板がL字になったデスクです。複数台のモニターを配置したり、デザイン案を広げたりなど、作業スペースを広く使いたい方に適しています。

一般的なデスクに比べてサイズが大きいため、十分な設置スペースが必要です。

折りたたみデスク

必要なときにだけ広げて使える、折りたたみ可能なデスクです。基本的には天板と脚のみの、コンパクトなデザインの商品が主流です。常設タイプのオフィスデスクに比べると物足りなさもありますが、研修やイベントなど一時的に使用したい場合に重宝します。

パソコンラック

省スペース性に優れた、パソコン専用のデスクです。デスクの上下に棚がついている商品が多く、コンパクトながらも収納力の高さが魅力です。

幅、奥行が小さいため、広い作業スペースが不要で、省スペース性を重視したい方に適しています。

ユニットデスク

本体となる机部分と棚部分が独立しているデスクです。自由に組み合わせることができるため、コンパクトにもワイドにもレイアウトでき、スペースや用途に合わせて変更できます。

柔軟性の高さが魅力ですが、1台あたりのコストがかさむため、大きなオフィスには不向きといえるでしょう。

ローデスク

床に座って作業をすることを想定して作られたデスクです。通常のオフィスデスクよりも30cmほど低いため、圧迫感がなく、空間が広く見えます。

床に座って作業をするため、オフィスチェアを用意する必要はありません。テレワークなどの在宅勤務用のデスクとしておすすめです。

オフィスデスクの計測方法

オフィスデスクの寸法は、「幅」「奥行」「高さ」の3つを計測します。デスクの正面に当たる部分が「幅」、正面から奥に向かう方向が「奥行」、床から天版までが「高さ」です。

単位は「mm(ミリメートル)」または「cm(センチメートル)」で示します。

計測時には、各寸法を正しく測ることが大切です。布製のメジャーは柔らかいため、長い距離の計測には不向きです。まっすぐ計測ができる、金属製のコンベックス(巻尺)を使用するとよいでしょう。

幅(100cm~150cm)

オフィスデスクの幅は、120cmが標準寸法です。片袖机や平机など、一般的なオフィスデスクに多いサイズです。パソコンを置き、A4サイズの書類を広げる余裕もあります。

幅100cmのデスクは、標準寸法よりコンパクトなサイズです。ノートパソコンを使用する方や在席時間が短い方に適しています。パソコンラックや折りたたみデスクなど、省スペースタイプのデスクに多いサイズです。

幅140cm〜150cmのデスクは、標準寸法よりもかなり大きめなサイズです。A3サイズの書類も広げたり、モニターを2つ以上置いたりしたい方に適しています。両袖机には、幅150cm以上もある商品もあります。

奥行(60cm~80cm)

オフィスデスクの奥行は、70cmが標準寸法です。

省スペース性を求めるのであれば、パソコンラックなど奥行65cm以下のオフィスデスクを選ぶと良いでしょう。どこでも手が届くので、快適な作業が行えます。

奥行80cm以上のオフィスデスクは、大きくて重いブラウン管モニター時代に主流だった寸法です。薄型ディスプレイの登場により、そこまで奥行を必要としないケースも増えていますが、複数台のモニターを置いたり書類を保管したりなど、広い卓上スペースを有効活用できます。

高さ(70cm~74cm)

オフィスデスクの高さの標準寸法は、70cm〜72cmです。

JIS規格が定めているオフィスデスクの高さ基準は70cmですが、一般社団法人日本オフィス家具協会が、日本人に最も適している高さとして推奨しているのは72cmです。どちらかのサイズを選べば、大きな失敗はないでしょう。

海外製のオフィスデスクには、標準よりも少し高い、74cmのものもあります。使用する方の体格や姿勢に合わせて高さを変えられる、昇降タイプもおすすめです。

オフィスデスク選びの7つのポイント

オフィスデスク選びで大切なのは、寸法だけではありません。オフィスの広さや用途、椅子とのバランスなどによっても、選ぶべき商品が異なります。

購入してから後悔しないためにも、デスク選びの条件を明確にしておくことが大切です。

ここでは、オフィスデスク選びの7つのポイントを紹介します。

フロア全体の寸法を測っておく

まずは、オフィスデスクを設置する予定である、フロア全体の寸法を測りましょう。オフィスの広さだけでなく、必要なデスクの台数や、デスク1個台当たりにどのくらいのスペースを確保するかを把握することも大切です。

作業がしやすい大きなオフィスデスクを購入したとしても、通路の幅が確保できなかったり、圧迫感が生まれたりするようでは快適な環境は作れません。

フロア全体の寸法を把握し、余裕ある配置が可能なオフィスデスクを選びましょう。

オフィスデスクの寸法を確認する

オフィスデスク選びに失敗しないためには、デスクの寸法を確認することが必須です。

見た目が気に入ったことから直感で購入してしまい、実際にオフィスに置いてみると「思ったより大きかった」という失敗例は少なくありません。

寸法(幅・奥行・高さ)は、必ず事前に確認をしましょう。引出内寸や下肢空間の確認もしておくと、イメージと現実の誤差を最小限に抑えることができます。

オフィスデスクの用途を考える

オフィスデスクは、「どのように使用するのか」を考えることも大切です。

天板のスペースが広ければ、個人での作業は捗ります。しかし、メンバーとコミュニケーションをとりながら仕事を進める必要がある場合は、広いスペースがコミュニケーションの妨げになる可能性もあるでしょう。

オフィスデスクの寸法を決める場合、個人の作業のしやすさを重視しがちです。作業効率を高めるデスクを選ぶのであれば、視野を広く持ち、働き方などの用途も考えるとよいでしょう。

オフィスのイメージに合わせる

オフィスデスクの素材は木製やスチール製、ガラス製などがあります。ホワイトやグレー、ブラックなど、色のバリエーションが豊かです。

いくらスタイリッシュなデザインのデスクでも、オフィスのイメージと合っていなければ、居心地の悪い空間となってしまいます。

オフィスは、働く人が快適と感じる雰囲気づくりが重要です。デスクを選ぶ際には「このデスクをオフィスに設置したらどうなるのか」をイメージして選ぶようにしましょう。

椅子とのバランスをチェックする

オフィスデスクを選ぶ際には、椅子とのバランスをチェックすることも忘れてはいけません。

椅子とのバランスを考慮しなかった場合、使用予定の椅子が納まりきらない可能性があります。椅子が納まったとしても、高さが合っていなかったり足元に窮屈さを感じたりしては、快適な作業が行えないでしょう。

椅子とのバランスがわからない場合は、オフィスデスクに椅子がセットになった商品を選ぶのもおすすめです。

椅子の選び方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひあわせて参考にしてください。

オフィスチェアの選び方はこれ!快適な椅子を選ぶ理由ついて解説

デスクの脚の形を確認する

デスクの脚の形はどれも同じではなく、さまざまな種類があります。

天板上にマルチディスプレイを設置する場合は、安定感のある「パネル脚」や「L字型脚」を選ぶとよいでしょう。空間を広く見せたいのであれば、スッキリとした「T字型脚」やフレーム状になった「ループ脚」がおすすめです。

脚の形によって雰囲気が変わり、使い勝手や周辺機器の設置にも影響を与えるため、使用シーンをイメージしながらデスクの脚の形を選びましょう。

オフィスレイアウト変更の可能性も考慮する

従業員数が増えたり新たな部署ができたりなど、環境の変化によってオフィスのレイアウト変更が必要となるケースは珍しくありません。そのため、オフィスデスクはレイアウト変更がしやすいかどうかも考慮するとよいでしょう。

たとえば、大きいサイズのオフィスデスクは、動かすことが大変なため、レイアウト変更がしづらい可能性があります。個性的な色やデザインのオフィスデスクも応用しづらいでしょう。

無難な色や形を選ぶなど、なるべく汎用性の高いデザインを選ぶことで、レイアウト変更にも柔軟に対応ができます。

【用途別】オフィスデスクのタイプとおすすめの寸法は?

オフィスで行われる仕事は多岐に渡ります。紙の書類を扱う仕事もあれば、長時間座りっぱなしでパソコン作業を行う仕事もあるでしょう。

ここでは、用途別におすすめのオフィスデスクのタイプと寸法を紹介します。オフィスデスク選びに迷った際には、用途からタイプを絞ってみましょう。

書類仕事に適したタイプと寸法

図面や複数の書類を広げて作業を行う場合は、標準よりもやや大きい寸法のオフィスデスクを選びましょう。デスク幅は110cm〜130cm程度、奥行は70cm〜80cm程度あれば、ゆったりとした書類仕事ができます。

デスクで書類を保管する場合は、引き出しなどの収納スペースも必要となるため、収納力のある片袖机や両袖机タイプがおすすめです。書類を卓上で保管する場合は、ファイルボックスなどを置くスペースが必要になります。

パソコン仕事に適したタイプと寸法

パソコン作業が中心の場合は、使用するパソコンに合わせてオフィスデスクを選びましょう。

ノートパソコンやタブレットをメインで使用する場合は、幅100cm程度の片袖机や平机で十分でしょう。モニターを複数台置きたい場合やパソコン作業と書類作業を並行したい場合は、幅140cm〜150cm程度と広いスペースが必要です。

作業スペースの広いL字デスクや、パソコン作業時に肘を置いて負担軽減ができるラウンドデスクがおすすめです。

会議に適したタイプと寸法

会議では複数人が1台のデスクを共有して使用するため、フリーアドレスデスクがおすすめです。

会議や打ち合わせを行う場合は、1人あたり60cmの幅が必要とされています。4人が横並びに座る場合は、デスクは幅240cm程度あればよいでしょう。

とはいえ、オフィスデスクの寸法は規格化されているため、人数に合った寸法の商品が見つからないこともあります。会議によっては、人数が大きく増えることもあるでしょう。そのような場合は、折りたたみデスク(いわゆるフォールディングテーブル)を用意しておくと臨機応変に対応できます。

フリーアドレスに適したタイプと寸法

フリーアドレスでは固定席を決めないため、デスクに私物を置いたり個人書類を保管したりすることはありません。そのため、引き出しなどの収納スペースは不要です。

フリーアドレスデスク、もしくはコンパクトな平机を選ぶとよいでしょう。

フリーアドレスデスクには、連結できるタイプや移動に便利なキャスター付きタイプのものもあります。連結したり移動したりすることで、オフィスの規模に応じたデスクを用意することが可能です。

まとめ

オフィスデスクと一言でいっても、収納力のある片袖机やシンプルですっきりとした平机など、さまざまな種類と寸法があります。

オフィスデスクの寸法は、作業効率に大きな影響を与えます。選び方のポイントをおさえた上で、用途に適した寸法を選びましょう。

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