スタンディングワークとは?5つの導入効果とデスクの選び方も紹介

スタンディングワークとは?5つの導入効果とデスクの選び方も紹介

「スタンディングワーク」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。集中力の向上やモチベーションの維持による業務効率化や、身体の負担の軽減など社員の健康リスクを低減するメリットがあることで注目を集めており、導入する国内企業も増えてきています。

今回の記事では、スタンディングワークの概要やメリット、5つの導入効果とデスクを選ぶ際のポイントについて解説します。ぜひ、参考にしてください。

スタンディングワークとは?

スタンディングワークとは、立ったままの状態で仕事を行う働き方のことを指します。デスク上で行う仕事や作業は、椅子に座って行うのが一般的ですが、長時間座ったままでの作業は、ふくらはぎを中心とした下半身の血流が滞るばかりでなく、姿勢の悪化による肩こりや腰痛も招きかねません。

また、姿勢が変わらないことで、集中力が低下することもあるでしょう。そこで、注目されている働き方がスタンディングワークです。身体面の負担の軽減や、効率的に業務を進めることができる効果が期待されており、国内で取り入れる企業が増えてきています。

スタンディングワークを導入する5つのメリット

スタンディングワークを導入することで、身体的な負担の軽減はもちろん、精神的な面での賦活効果が期待できます。具体的にどのようなメリットがもたらされるのか、5つのメリットについて詳しく解説します。

姿勢の改善

座った状態のまま仕事を行うと、集中しすぎるあまり背中を丸めた猫背の姿勢になりがちです。このような姿勢は、肩こりや腰痛を生じやすく、痛みにより集中力の低下も招きやすいでしょう。

スタンディングワークは、頭頂から足先までをまっすぐにした状態で仕事を行います。PC画面に目線を合わせやすく、自然とよい姿勢を保って仕事を行うことが可能になるでしょう。

身体への負担の軽減

座った状態の場合と比べると、立った状態で仕事を行った方が背骨を自然な形状に保ちやすく、背中や腰への負担が軽減されます。立ったり座ったりを繰り返すことで生じる身体への負担も分散できる効果も期待できるでしょう。

スタンディングワークは、運動不足や体力に自信がない人でも、身体への負担を考慮しながら仕事を進めることが可能になります。

働くモチベーションの維持

スタンディングワークは、仕事のスイッチの切り替えを容易にし、働くモチベーションを維持するメリットもあります。モチベーションを維持することで作業効率の向上にも繋がり、短時間で仕事を終わらせる効果も期待できます。

また、立った状態で仕事を行うことで、他の社員との目線が合いやすくなり、話をする機会も増えるでしょう。コミュニケーションの活発化は、社員同士でモチベーションを高め合うことにも繋がります。

集中力の向上

下半身の筋力が適度に使われることで、脳の認知機能が働きやすくなるとの報告もあります。そのため、スタンディングワークは集中力の向上や、新しい発想が生まれやすくなる効果も期待できるでしょう。

また、立った状態で仕事を行うため、適度な緊張感を保つこともできます。眠気予防にも役立ち、仕事を効率的に行うことも可能になるでしょう。

心身のリフレッシュ

座った状態で仕事を行う場合、動きが少なく、同じ姿勢となりがちです。一方、スタンディングワークは立った状態のため、疲労を感じた際にストレッチや軽い運動などを行いやすく、心身のリフレッシュを図ることができるでしょう。

眠気を感じた場合も、デスク周りを少し歩くなどし軽い運動を取り入れることで、仕事への気持ちの切り替えがスムーズに行える効果も期待できます。

スタンディングワークを導入する際の注意点

スタンディングワークを導入した際のメリットが多くある一方で、効果を十分に発揮できるよう注意すべき点もあります。時間を定めて行うことや、身体に負担の少ない高さに設定して行うことが重要です。2つの注意点に関して詳しく解説します。

スタンディングの作業時間を決める

スタンディングワークは、就業している間、常に立って仕事をするものではありません。集中力が切れる時間帯や、眠気を感じた際に行うなど、自分に合ったスタンディングワークのスタイルを見つけてみましょう。

また、スタンディングワークに慣れてきても、長時間立ち姿勢で仕事を行った場合、疲労を感じやすく、かえって集中力が低下してしまう可能性もあります。

スタンディングの作業時間を2時間以内にするなどあらかじめ時間を設定することや、身体を動かす時間を設けるなど、適度にリフレッシュする時間をはさむことが重要です。

無理のない高さに調整する

スタンディングワークを円滑に進めるためには、自分の身長に合ったデスクの導入が欠かせません。高さの合っていないデスクを使用してしまうと、姿勢が崩れてしまうばかりか、首や腰への負担が増加してしまいます。

最近では、さまざまな種類のデスクが販売されています。背筋を伸ばし、PC画面と目線が合う状態で仕事を行えるようなデスクを選ぶことが重要です。

しかし、全ての従業員にデスクを購入することは、必要経費も多くかかってしまうため現実的ではありません。まずは、社員みんなが共有できるスペースのみに限定するなど、少しずつ導入していくのもおすすめです。

スタンディングワークを効果的に取り入れる2つのポイント

高さを調整できるデスク選びを行うことや会議などに取り入れることで、スタンディングワークの効果を十分に発揮することができるでしょう。効果的に取り入れる際の2つのポイントについて詳しく解説します。

高さを調整できるデスクを選ぶ

先述したように、スタンディングワークを効果的に取り入れるためには、無理のない高さに調整するのが重要です。しかし、社員1人1人に合うデスクをその都度購入するのは現実的ではありません。

複数の社員が使用する場合は、使用する人に合わせられるよう高さを調整することが可能な「昇降式」のデスクを導入するのがおすすめです。使用する人の身長に合った高さにその都度合わせられるため、仕事に集中しやすくなるだけでなく、快適に使用できます。

また、立った状態、座った状態、どちらの状態にも対応することができるため、状況に応じて座ったままで仕事を行いたいと考える人にもおすすめです。

会議や打合せに取り入れる

スタンディングワークは柔軟な発想が生み出されやすく、さまざまなアイデアが浮かびやすいメリットもあります。そのため、多くの社員を介して行う会議や打合せに取り入れるのも効果的です。

充実した会議の内容にできるだけでなく、集まりたい時にすぐ集まれるため、だらだらと長引いてしまう心配もありません。スタンディングのみに捉われず、適宜座って行う会議も取り入れることで、1日の中に動きが生まれ、生産性の向上だけでなく、健康増進の意味でもよい効果をもたらすでしょう。

姿勢を正した状態で社員と向き合い、身体を動かせる環境は、緊張感がありながらも円滑なコミュニケーションを図る場として良好であるといえます。

昇降式スタンディングデスクの種類

先述したように、スタンディングワークに取り入れるデスクは使用する人に合わせて高さを調節できる「昇降式」のものが便利です。昇降式のスタンディングデスクには、手動、ガス圧、電動の3つのタイプがあり、価格や機能に違いがあるため、目指すスタンディングワークのスタイルに合わせて選択するのがよいでしょう。

スタンディングデスクの種類について、詳しく解説します。

手動タイプ

手動タイプのスタンディングデスクは、ハンドルをくるくると操作し、天板の高さを手動で行うものです。比較的安価で、導入しやすいのがメリットといえますが、デスクを高めに設定したい場合は何度もハンドルを回さなければならないなど、高さの調節に手間や時間を要する場合もあるでしょう。

ハンドルはデスクの側面にあるのが一般的ですが、邪魔にならないよう、天板の下に収納できるタイプもあります。軽量で小型のデスクの導入を考えている場合は、手動タイプのもので十分でしょう。

ガス圧タイプ

ガス圧タイプのデスクは、レバーやペダルを操作すると、ガス圧の開放により天板の高さを調節することが可能なタイプのものです。手動タイプのデスクほど天板の昇降に時間を要さず、デスクの上に物を置いた状態でも昇降させやすい点がメリットであるといえます。

しかし、慣れていない場合、高さの微調整が難しく、昇降の勢いが強すぎるあまり、デスク上の物が落下する危険性もあるため、注意が必要です。手動タイプと電動タイプの間を取った価格帯で、機能面とコスト面でバランスの取れたタイプであるといえるでしょう。

電動タイプ

電動タイプは、電気を使用しスイッチひとつで天板を昇降できるデスクのことです。力を必要とせず、誰でも簡単にデスクの昇降を行うことができます。メモリ機能を搭載している製品もあり、指定の高さに登録した後はスムーズに昇降を行うことが可能です。

電動のためコンセントを差し込める場所への設置に限定されるほか、3つのタイプの中で一番高価な点がデメリットであるといえます。故障のリスクも伴うため、購入する際は、保証が十分にある製品選びを行うことが重要になるでしょう。

スタンディングデスクの特徴と選び方のポイント

スタンディングワークを行うためには、まずスタンディングデスクを用意することが必要不可欠です。しかし、デスクの種類や特徴は数多くあり、オフィスに合ったスタンディングデスク選びに迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

スタンディングデスクの特徴や選び方のポイントについて詳しく解説します。

高さ固定タイプは低コスト

高さがあらかじめ固定されているタイプのデスクは、オフィスで一般的に使用されているデスクの脚が長い作りとなっています。シンプルな構造で耐久性が高いといわれており、低価格で導入できるメリットもあるでしょう。

しかし、使う人の身長に合ったデスク選びや、スタンディングワークを行うための専用スペースを用意する必要がある点に注意が必要です。

机上タイプは収納も可能

机上タイプのデスクは、普段使用しているデスクの上に置くだけですぐにスタンディングワークを行うことが可能になります。デスクの脚部の面積が確保できれば設置が可能で、デスクを買い替える必要もありません。

昇降機能による高さの調整や、軽量であるため持ち運びや収納も可能な点がポイントです。その反面、座ってデスクを使用したい場合など状況によっては、その都度机上デスクを移動しなければならない点がデメリットであるといえるでしょう。

スタンディングデスクの導入を検討しているが、使用感を試してみたい場合などに使用してみるのもおすすめです。

キャスター付きは場所を選ばない

昨今は、フリーアドレスを採用し、好きな席で働くことができるワークスタイルの企業もありますが、一般的にはデスクごと移動するケースが多いかもしれません。

デスクを移動する可能性がある場合や、模様替えを行う場合などを考えて、キャスター付きのスタンディングデスクを導入するのもおすすめです。デスクを置くスペースさえあれば、好きな場所への移動が簡単に行えます。

仕事上、必要な移動はもちろん、景観のよい場所にデスクを移動するなどの模様替えを行うことで、適度に気持ちをリフレッシュされる効果も期待できるでしょう。ただし、ある程度の重量になるとキャスター付きのものでも移動が難しくなる場合もあるため、注意が必要です。

オフィスのデザイン性も考慮

会社の社風や業種によってはオフィスのインテリアにこだわる企業も多く、オフィスライクなスタンディングデスクに対して抵抗感を示す場合もあるでしょう。その場合でも、少しの工夫でデザイン性を考慮した空間作りができます。

例えば、カフェ風のオフィスの場合、スタンディングデスクの脚のみ購入し、木目調の天板を組み合わせるだけでも、オフィスの雰囲気に合ったおしゃれな空間作りが可能になるでしょう。

まとめ

スタンディングワークは健康リスクの低減だけでなく、集中力やモチベーションも高まり、生産性の向上にも繋がります。スタンディングワークを導入する際の注意点や取り入れる際のポイントを抑えることで、効果的に使用することができるでしょう。

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スタンディングデスクには、さまざまなタイプのものがあります。今回の記事を参考に、オフィスの業務スタイルや雰囲気に合ったスタンディングデスクの導入を検討してみてはいかがでしょうか。